第十七話 第七十部 絶対絶命
海鳳「そんな…池之宮がこの場面で。」
池之宮が三振、大事な場面ではものすごく強い池之宮が…。ワンアウト、バッターは新天。意地でもヒットを打たないと…。
池之宮「すまない……。」
新天「大丈夫だ、相当相手もすごい奴なのはわかっている。」
池之宮がベンチに戻ってくると悔しそうにヘルメットとバットを置き、壁に手をたたきつけた。
池之宮「くそっ!!」
卜部「池之宮…。」
府中「まだ終わってないよ! 気合いれていけよ!」
新天は真剣な顔で前を向く。しっかりと構えてピッチャーを見る。それを見て六実さんも大きく深呼吸をする。ここから…。まだ終わるわけにはいかない。
六実「っし!」
シュゴオオオオ
新天「(ストレートか!? いける!)」
ギィイイン!
上野「っと!」
強い打球を打ったがセカンドの上野が飛びついて捕球した。新天は思い切り走り、一塁へと向かっていく。
バシン ズザザザザザ アウト!!
武蔵「よし! ツーアウト!」
新天「くそ…くそっ!」
新天のヘッドスライディングも空しくツーアウト。もう後がなくなってしまった。そして…ここでバッターは…。
ウグイス嬢「六番、レフト、羽葉由紀。」
由紀に…託すしかない。




