第十七話 第六十七部 ストレートでまだまだ
対馬「しゃっす。」
先頭バッターは五番の対馬。もうここまできたらストレートで勝負するしかない。私が思いっきり投げれば抑えることができるはず。もうコントロール良く投げることは難しい。だから攻めて思いっきり投げることだけでも!
シュゴオオオ バシン!
ストライクワン!
対馬「(もうストレートしか投げないのか? だとしたらワンチャンスある。)」
友亀がサインも出さずにしっかりと構えてくれている。少しでもあのミットに近づけるようにストレートを思いっきり!
シュバァアアア
対馬「(いけ!)」
ギィイイン!
亜弓「ファースト!」
打球は大きく上へと上がっていく。池之宮は大きく手をあげて捕球体勢に入る。
バシン アウト!
池之宮「っし! ワンアウト!」
完全に打ち取った。まだ…私は投げられるんだ。思いっきり抑えていけば。
伊勢「よし、いくか。」
バッターボックスには伊勢、まだ…終わらない!
シュゴオオオ バシン!
ストライクワン!
伊勢「(構えた所にはいかないが、ストライクは入るみたいだな。)」
ストレートがしっかりとストライクゾーンへと決まっていく。これなら…!
シュゴオオ ブシィ バシン!
ストライクツー!
追い込んだ…。ここで…三振を取る!
シュゴオオオ ブシィ! バシン!
ストライクバッターアウト!
亜弓「っし!」




