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ドクターK少女  作者: レザレナ
第十七話 亜弓対六実 三回戦、御影大松戸高校
642/835

第十七話 第六十四部 終わらせない

卜部「(終わったわけじゃない。思い切りいけばまだ望みがある。)」

 ワンアウトになってバッターは卜部先輩。これだけ回ってきているのだからきっと捉えてくれるはず。当たって飛んでいく場所が悪くなければ…。

六実「ふぅ…。(体力もそろそろ限界に近いけど…まだ投げられる。)」

 六実さんだって同じはずだ。私と同じマウンドで投げているのだから疲れているはず。そこを狙っていけば…。

 シューーー ググッ バシン!

 ボールワン!

卜部「(球は見れる。後はしっかりと当てないと。)」

 シュゴオオオ バシン!

 ストライクワン!

対馬「ナイスボール!」

 シューーーー

卜部「(振れ!)」

 ギィイン!

下野「オーライ!」

 センターへ高いフライ。これは簡単に捕られてしまいそうだ。打てそうで打てない。この状況は何なのだろうか。

 バシン! アウト!

武蔵「よし、ツーアウト!」

 これでツーアウト。府中先輩が打ってくれないと…次に繋げるのは難しくなってくる。

府中「ふぅ…。」

卜部「すまない…たのんだぞ。」

 府中先輩がすごい集中力でバッターボックスに入る。ここから…ここからだ。まだ終わらない。

六実「落ち着いて…。ふっ!」

 シュゴオオオ

対馬「(やべっ、甘い!)」

府中「いけっ!」

 ギィイイイン!!!

芦毛「よっしゃ! 伸びろ!」

 打球は右中間へとグングン伸びていく。これは…入るか!?

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