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ドクターK少女  作者: レザレナ
第十七話 亜弓対六実 三回戦、御影大松戸高校
636/835

第十七話 第五十八部 リラックスの脅威

友亀「(完全に相手のペースになっている。だけど…まだ終わらせはしないさ。必ず一点を取れば崩れるんだ。狙いべきはここしかない!)」

 バッターボックスに友亀が入る。私はネクストバッターサークルに入り、六実さんの投球を目を凝らしてみていた。私が返せるなら私だって得点に貢献したい。だから…ここは落ち着いていかないと。

対馬「(さてと、プレッシャーがかなり減ったな。おそらく走ってくるがかまわない。ここは投球集中だ!)」

 六実さんはサインに頷きセットポジションに入る。由紀はしっかりとリードをとっている。おそらく走るのだろう。

 ダッ

 シューーー グッ バシン!

 ストライクワン!

友亀「(まず二塁…!)」

 ランナーを二塁に行かせてチャンスを広げる。それでも六実さんの顔は真剣そのもの、そして少しリラックスできていた。

 シューーー バシン! ボールツー!

友亀「(おそらく次は変化球。チェンジアップだろう。)」

対馬「(チェンジアップ、低めにだ。)」

 サインに頷き足を上げる。…勢いがある…!

 シュッ

友亀「(予想通り!)」

 グググググッ ギィイイン!

友亀「!?」

 友亀の打った打球は平凡なサードフライ。配球を読んでいたかのようにも見えたのだけど…まさかさらに遅くなったの?

六実「ふぅ…チェンジアップが有効的に使えた。」

 バシン! アウト!

 ツーアウト。このチャンスは逃してはいけない…。だから…私が。

由紀「亜弓! リラックスしてね!」

 由紀から声をかけてもらう。それでリラックスできる人はどれぐらいいるのだろうか。わたしは由紀の声だけでもリラックスが出来た。

六実「(ふぅ…変化球はあまり見せたくない。後ろに…羽葉がいるから。)」

 サインに頷き足をあげる。私はタイミングよく足をあげる。ストレートしかない…私に望みがあるとすれば…!

 シュゴォオオ ギィイイン!!

六実「なっ!?」

対馬「センター!!」

由紀「良い当たり! …でもっ!」

 打球はセンター前へとライナーで飛んでいく。しかし前進守備をしていたセンターが突っ込んでくる。飛びつくつもりだろうか。

下野「らぁぁあ!」

 バシーン! ザザザザザ

 アウトー!

下野「しゃあああ!」

上野「ナイス! さすが弟だ!」

武蔵「よっしゃあ!」

 まさか…またファインプレーに阻まれるなんて…。これが…甲子園の難しさってものなのだろうか…。

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