第十七話 第四十六部 私は諦めない
亜弓「ふぅ…。よし。」
日下部「(踏ん張れよ。…だが念のためとプレッシャー与えるためにも準備はしておくか。)館川! 芦毛! 」
館川「はいっ!」
芦毛「なんでしょう監督。」
日下部「相手にプレッシャーを与えるためにブルペンに入れ。もし何かあればいつでも出れるようにも準備だ。」
芦毛「わかりました!」
館川「っしゃ!」
私は深呼吸をして前を向く。まだ…私のことを信頼して守ってくれて、応援してくれる人たちがいる。そして…隠れる場所なんてない。だから…立ち向かっていかなければ…!
シュゴオオオオ ズバン!
ストライクワン!
対馬「(ストレート衰えてないな。コントロールがアレだが。)」
友亀「いいぞ! ナイスボール!」
友亀がサインは返さずにただミットを構えている。そこに向かって思い切り…ストレートのみの勝負。コントロールが多少悪くても…!
シュゴオオオ バシン!
ストライクツー!
友亀「ナイスボー!」
対馬「やっべ…。」
ツーストライクと追い込んだ。私は…このメンバーで…甲子園で勝つためにやってきたんだ。だから…最高のピッチングを!
シュゴオオオ ブシィ バシン!
ストライクバッターアウト!
亜弓「しゃあ!」
由紀「ナイスピッチング!」
私は大きく声を上げてマウンドを降りていった。この回、二点を取られてしまった。だけど…まだ終わってはいない。終わっていない!




