第十七話 第四十部 兄弟で
下野「お願いします。」
ワンアウトになってバッターは九番下野。ストレートも投げたいところだけど疲れも出てきている。サインにはしたがっていかないと。
友亀「(もう少し様子を見る。ストレートだ。)」
友亀からのサインはストレート。ストレートで抑えていけばなんとかなるのかな。思いっきり投げれば…あのストレートみたいになれば。
シュゴオオオ
下野「(ここだ。)」
ザッ コンッ
友亀「サード!」
セーフティーバントをしてきた。私はダッシュで捕りにいくがサードの新天がとりにいく。
新天「っら!」
シューー バシン!
セーフ!
下野「っぶねぇ。」
新天「ちっ。」
池之宮「ドンマイドンマイ!」
セーフティーバントを決めてきた。さすがは六実さんのいるチームだ。そして一番バッターへと打順が戻っていく。この場面でどうやって抑えていくのかが重要になる。
上野「(ナイス弟。狙うなら…ヒットエンドランだな。)」
バッターボックスに入り、バントの構えをする。さすがにここは送ってくるのだろうか。
友亀「(よし、落ち着いていくか。ここは変化球だ。)」
友亀のサインが来る。スラーブ、これなら抑えられる。
ダッ
シュルルルル
友亀「(走ってきた。)」
上野「(ここだ!)」
ザッ
ここでバットを引いた!? ここでヒットエンドラン!?




