第十七話 第三十六部 球種が分かっていても
六実「ふぅ……よし。」
対馬「五回! しまっていくぞ!」
相手チームのキャッチャーが声をかけて気合を入れた。五回の裏、もうそろそろ点を取っていかないとこちらとしても気持ち的に不利になってくる。だから私が打たなければ…。
友亀「お願いします。」
そんな中、友亀がバッターボックスに入った。この回からは友亀からの打順。相手も気を抜かず、思い切り投げてくるだろう。だから…友亀の配球の読みなら…!
友亀「(おおよそ何を投げるかは分かる。しかしあの球を投げられたらおしまいだ。その前に片付けなければ…!)」
友亀さんはどっしりと構えている。どんな球にも食いついていくつもりだ。
対馬「(考えて打つタイプならこちらは力でねじ伏せにいこう。ドロップでしとめるぞ。)」
サインに頷いた六実さんは足を上げて腕を思い切り振る。
シュッ シュルルルル
友亀「(やはり力で勝負かよ!)」
ブシィ バシン!
ストライクワン!
亜弓「友亀! 球種は分かっているなら打てるよ!」
私は声をかける。しかしそれでもあせりの顔を隠せずにいる…。あの変化球を捉えることが出来ないのだろうか。
シュルルル バシン!
ストライクツー!
シュルルルル ブシィ バシン!
ストライクバッターアウト!
友亀「くそっ!」
友亀が三球三振。球が分かっていてもあれだけの変化球は捉えることが出来ない。あんなに見せているのに何故打てないのだろうか…本当にすごい投手。だけど…私は諦めない!




