第十七話 第二十八部 攻略の糸口はあるのか
六実「なにあのストレート…ノビがすごい…暁美より上かもしれない。」
淳和「いや、あれは暁美とは全く違うもの。全く異質の…とてつもないストレートよ。」
由紀「ナイスピッチング。」
亜弓「ありがとう。」
友亀「すごいストレートだったな。」
私は仲間の助けと自分のストレートで勝浦さんを抑えることが出来、盗塁を刺してくれた。このままの勢いで打撃も一点取ってくれるとすごく嬉しい。そのためには私も応援しなきゃいけないし、打たなきゃいけない。
海鳳「今度は俺からか。」
池之宮「次こそ打ってみせる。」
この回はクリーンナップからの打順、かなり期待できる打順でもある。それなら…この人たちに任せるしかない…!
武蔵「すまなかったな。」
六実「大丈夫です。私が抑えれば良いことなので。守備お願いしますね!」
武蔵「ああ。」
対馬「っしゃあ! 気合入れていこう!」
四回の裏の攻撃が始まった。海鳳が左バッターボックスに入る。六実さんも集中し始めてマウンドからバッターにプレッシャーをかける。それは海鳳も同じものだった。
海鳳「(雰囲気からしてヤバイよな。あの変化球、一球でもいいから来い。)」
六実さんがサインにうなづいて足を上げた。
シュッ ググググッ
海鳳「(マジ!? いきなり!)」
ブシィ バシン!
ストライクワン!
由紀「バットとボールがかなり離れている。相当なキレと曲がり具合よ。」
亜弓「さすがだよね…。」
海鳳でさえバットに当てられないあの変化球、ドロップ。いったいどうやって攻略していけば良いのだろうか。




