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ドクターK少女  作者: レザレナ
第一話 少女、全力投球
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第一話 第五部 甲子園という夢

投げれる!全力投球ができる!

 私は十球以上全力投球ができてる。由紀の言うとおりにしたら全力で投げれる!私はおもわず大きな声で、

「由紀!ありがとう!」

 とお礼を言った。すると由紀はちかくによってきた。

「でしょ!イップスがあると亜弓は思ってたかもしれないけど、それは気持ちの問題なの。亜弓みたいな一度自信持っていた時がある人は、その自信だけを考えるとうまくいくんだよ!まあ私の勝手なかんがえだけどね。」

 由紀は笑いながら言うと、さらに私の手を握った。そして、

「一緒に野球部に入って甲子園目指そう!」

 私は驚いた。いや、それより何か心がざわつく気持ちのほうが大きい。由紀の暖かい手が私の心の中にあるなにかを振るわせるような感じがする。これはいったい何なのだろうか。

 私はこんなことを考えてたので返事を返すのを忘れていた。はっと気づいた私は何も思い浮かばずに、

「えっ?」

 といった。すると由紀が

「亜弓ならすぐにレギュラーとれるよ!」

「そんなことないよ。まわりだってすごい人ばかりだし…」

「大丈夫、なれるから。亜弓はとても球が速いしストレートに伸びがある。それにもっとすごい武器があるよ。」

「すごい武器って?」

「それはね…まだおしえない!」

 由紀は私が使っていたグローブをもって片付けにいった。私は帰るのかと思って私も片付けしながら

「なんで?教えてくれてもいいじゃん」

 と聞いてみた。

「それはマウンドに立ってみればわかるよ。」

 由紀はかばんをもって歩きながら答えた。続けて由紀は言う。

「きっとすごい投球ができると思うよ。それに亜弓は何か特別な雰囲気があるように思えるよ。」

「本当に?」

 私は半信半疑になった。そして由紀は私の方を振り返っていった。

「これからよろしくな!亜弓!」

 その由紀の姿は輝いていた。太陽と重なって見え、なにか満ち溢れているようにみえた。そして私も

「…よろしくね!由紀ちゃん!」

 といった。そうだ、由紀と一緒なら自分が変われるかもしれない。がんばってみよう。

 私が自分の心に誓っていると由紀が赤面しながら私にいった。

「だ…だからっ!ちゃんってよばないでえええええ


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