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ドクターK少女  作者: レザレナ
第十七話 亜弓対六実 三回戦、御影大松戸高校
591/835

第十七話 第十四部 始まったばかり。

対馬「すみません。」

伊勢「仕方ない。俺が打ってやる!」

 次のバッターは六番バッターの伊勢。長距離も打てるパワーヒッター。だとしても当てられなければまず始まらない! 抑えてやる!


暁美「先取点は御影大松戸みたいだね。」

桜「あのストレートをいきなり打つなんてさすが勝浦ね。」

桃音「それに流しだったからね。」

桜「流しなら私の方が得意わよ。」


瞳「大丈夫? 亜弓一点取られちゃったよ。」

真希「こんなに早く一点が取られてしまうなんて。」

千恵美「でもまだ試合は始まったばかりよ。」

恵美「そうね、まだ試合はどうなるか分からない。」

美琴「うん! くよくよしても始まらない。声かけてあげないと。」

「がんばれ! 亜弓!」


 スタンドから私のことを応援してくれている人がいる。その声にこたえないと…!

 シュゴオオオ バシーン!

 ストライクワン!

伊勢「(ああ、なるほど。こりゃやべぇや。)」

 初球高めだったが、上手く入った。ストレートならまだ向こうも目が慣れていないみたいだ。

 シュゴオオ ブン バシーン!

 ストライクツー!

伊勢「(振り遅れる。分かっていてもヤバイ。)」

 思いっきり投げたストレートは真ん中近くだったが、また空振りした。しかも相手は振り遅れている。これならストレートで…!

 シュゴオオオ ブン バシーン!

 ストライクバッターアウト!

亜弓「っし!」

 二者連続奪三振、これで四つ目の三振を奪った。

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