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ドクターK少女  作者: レザレナ
第十六話 かつてのライバル、芦毛対松本。 二回戦、大龍鳥高校。
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第十六話 第二十二部 冷静で強気

 バシーン! ストライクツー!

栗山「(なんだよこの投手は。この押されている状況だというのにこのピンチになったときの集中力。周りの勢いも全く負ける様子を見せていない。化け物かこいつ。)」

 栗山先輩も完全に押されている。この勢いは打たれてなお増してきている。いったいこの勢いは何から生まれてきているのだろうか。私にはこの勢いは…あるのだろうか。

 シューーー ギィン!

浅井「オーライ!」

 ファーストへの小フライ。これは簡単にアウトになってしまう。

 バシン アウト!

栗山「(くそっ!)」

 ノーアウトがあっという間にツーアウトになってしまった。しかしまだ分からない。市田逆転の場面には変わらない。そして因縁の対決、芦毛先輩がバッターボックスに入った。

芦毛「(俺が…俺が決めるんだ!)しゃあああ!!!」

 芦毛先輩が気合を入れて構える。それを冷静に松本投手が見ている。

松本「(勝負を焦りすぎだ芦毛。それだと…俺に勝てないぞ!!)」

 シューーー ブン! バシン!

 ストライクワン

大嶺「ナイスピッチング!」

 芦毛先輩はあせっているように見えるけれど、松本投手は落ち着いている。もう…このままだとまずい。

 シューーー バシン!

 ストライクツー!

芦毛「(これが入るのかよ…。)」

 この場面になると苦しくなってくる。後は芦毛先輩の気合が何とかしてくれれば…!

松本「(俺は…こいつに勝って…甲子園を優勝する!)」

 シューーー

芦毛「(こいつと戦うためにやってきたんだ…負けてたまるか!!)」

 ギィイイイン! バシィーーン!!

 アウトー!!

松本「っしゃあああ!!!」

 打球ははじき返したが、ピッチャー真正面。反応良く松本投手は捕球した。そして捕球と同時に声を出した。ノーアウト満塁の場面から…一点も取ることができなかった。

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