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ドクターK少女  作者: レザレナ
第十六話 かつてのライバル、芦毛対松本。 二回戦、大龍鳥高校。
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第十六話 第二十部 一年生クリーンナップ

池之宮「海鳳、ナイスバッティングだ。」

海鳳「ホームランが良かったがな!」

浅井「(よく言ってくれるじゃねえか。)」

寺西「(こいつらだから言える。さすが一年生がクリーンナップに入っているだけある。)」

 海鳳がヒットでノーアウトランナー一塁。そして池之宮がバッターボックスに入る。大きく構えると相手に威圧を与えるかのように睨みつけていた。

松本「(その気なら…インハイに投げてやる!)」

大嶺「(どれだけ本気かというのを見せてもらおうじゃないか。)」

 松本投手はセットポジションに入り、足をあげる。

 シューーーー

池之宮「(内角高めか…持って行ける!)」

 ギィイイイイン!!

松本「なっ!?」

大嶺「(あのボール球を持っていくか!?)」

 打球はセンター左横へとグングン伸びていった。勢いよく伸びる打球はライナーでフェンスへと向かっていく。

 ガシャン!

池之宮「またかっ!」

 打球はフェンスに当たり、勢いよくセンターの元へと帰っていった。そのせいで海鳳はサードベースには向かず、セカンドベースで止まった。だとしてもチャンスを広げてくれた。ノーアウト一二塁で新天へと回っていった。

新天「俺か…一つでもいい。そうすれば結果は出てくる!」

松本「ここまでやってくるか…やるなあいつらも。」

 相手投手もこの打線に楽しんでいるかのように構えている。もちろん新天たちも楽しんでいる。これが野球、野球だ。

 シューーー バシン!

 ボールワン!

大嶺「大丈夫だぞ!」

安川「後ろには俺たちがいる! 一点も取らせないさ!」

 シューーー

新天「低め!」

 ギィイン!

府中「よっしゃ!」

芦毛「抜ける!」

 打球はセカンドの右上を超えるようにライト前へのヒットになった。海鳳はホームに突っ込む姿勢をとる。

岡村「させるかっ!」

 シューーーー バシン!

 おおおおお!

海鳳「あぶねぇあぶねぇ。」

 ライトからの好返球で海鳳はホームに突っ込まず、サードベースに釘付けになった。しかしこれでノーアウト満塁、最高のチャンスがやってきた。そして…。

ウグイス嬢「六番、ライト、中山君。」

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