表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ドクターK少女  作者: レザレナ
第十六話 かつてのライバル、芦毛対松本。 二回戦、大龍鳥高校。
554/835

第十六話 第九部 決め球、SFF。

 府中先輩が集中して打席に立つ。後ろの海鳳もピッチャーを凝視してどんなピッチングをするのかしっかりと見ていた。もちろん相手の投手もものすごい集中力だ。そして投じた第一球。

 シューーー ギィン!

 ファールボール!

 いきなり初球のストレートを当ててきた。あの投手もものすごい気迫で投げている。これは相当な気持ちの勝負になってきそうな気がする。だけど…府中先輩の顔には余裕がなく、相手の顔には余裕がある。何でだろうか。

 シュルルル ギィン!

 ファールボール!

 変化球にもすぐに対応できている。それも前に飛ばしてのファールボールだ。決して悪くはないのに…なぜあの表情。苦戦しているのだろうか。

府中「(なんつうコントロールだ。狙い球を絞れねえ。)」

由紀「相当やるね、あの投手。」

亜弓「えっ?」

由紀「コントロールが素晴らしい。やっぱりすごい投手なだけあるよ。でもそれ以上にすごいのは…あの自信。よほど自分の球に自信を持っているのだろうね。強気のピッチングができている。

大嶺「(一筋縄ではいかないな。同じ球を投げたら確実に打たれてしまいそうだ。なら…ここで使うか。)」

松本「(ああ、あいつもあんな球を投げてくれたんだ。俺だって…みせてやる!)」

 シューーー

 速い球。ストレートかカットボールか?

府中「(これなら…打てる!)」

 ブン! バシーン!

 ストライクバッターアウト!!

府中「なっ?」

海鳳「あの速度で落ちるのか!?」

 あの速い速度で落ちる変化球…いったい何なのだろうか。由紀なら分かるかもしれない。

亜弓「由紀、今の球って…?」

由紀「あれは…スプリットフィンガーファーストボール…。あんな球投げれる高校生がいるなんてね。打ちたい…打ちたいよ!!」

 私の隣から誰よりもすごいオーラを発している人がいた。SFF…これは相当厄介な球になりそうだ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ