第十六話 第六部 俺は変わった。
芦毛「(この時を俺は待っていたんだ。こうして投げ合えることがどれだけ嬉しいことか。ここで…決着をつけてやる!)」
シューーーー バシーン!
ボールワン!
加藤「(松本の言った通りだ、こいつは相当ヤバイ。今まで戦ってきた相手の中でも一番すごい相手だ。簡単に打てるなんて思っちゃいない。だけど…狙えるところはどんどん狙って打つ!)」
府中「(向こうも多少の情報があればこちらも多少の情報がある。なら…この球だ!)」
府中先輩のサインにうなづいた芦毛先輩が振りかぶって投げる。
シューーーー ブン! バシーン!
ストライクツー!
加藤「(ずいぶんと強気だな。何を考えているのだろうか。ふぅ…とにかくツーストライクだ。次で当てる!)」
今日の芦毛先輩は今までの中で一番最高なピッチングを見せてくれるかもしれない。しっかり見ておかなければ。
芦毛「(見せてやるぜ…!)」
シューーー
加藤「(ストレート…!)」
ギィイイン!
府中「ピッチャー!」
加藤「手ごたえあったのに!? 飛ばないだと!?」
松本「力でねじ伏せにきたか。」
バシン アウト!
力でねじ伏せたピッチングでワンアウトをとった。そして相手のベンチを見てみるとあの松本投手が拍手していた。きっとライバルの立ち上がりを褒めているのだろう。そして二番の浅井がバッターボックスに入る。
浅井「(加藤が押されていたな。思いっきり振らないと簡単には飛ばなそうだ。)」
シューーー ギィイン!
ファールボール!!
府中「(甲子園というこの雰囲気だというのに力の入ったスイングか…。さすがだ。)」
ググググッ バシン
ボールワン!
ここで始めてカーブを投げてきた。手ごたえはあったようだ。後はその後の組み立てをどうするか…。
シューーー ズバーン!
ストライクツー
浅井「(これが入るか。)」
低めの良いコースにストレートが決まった。そして迷わず芦毛先輩が府中先輩のサインにうなずく。そして足をあげ…。
シュッ
浅井「(カー…いや、スクリュー!?)」
シュルルル ブン バシーン!!
ストライクバッターアウト!
松本「おお、アイツいつのまに。」
芦毛「っしゃあ!」
芦毛先輩が吼えた。そして三振を奪った。芦毛先輩らしさがどんどん伝わってくるピッチングになってきた。さあツーアウト、ここからどんなピッチングで行くか…。




