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ドクターK少女  作者: レザレナ
第十五話 甲子園初戦、富山代表の小川山実業水橋高校
538/835

第十五話 第四十三部 仲間の助け

池之宮「落ち着いていこうぜ。」

友亀「お前ならいける。怖くないだろ?」

亜弓「怖くないよ。負けてないから。でもちょっと流れは向こうに持ってかれちゃったね。」

卜部「それなら取り戻せばいいだけさ。」

栗山「後ろは任せておけよ。」

新天「全力投球でいこう! それの方が守っている方としても安心する。甲子園だから強い相手がいるのは当たり前だよ。だとしても向かっていこう。」

 皆が声を掛け合ってくれる。監督の目を見てもがんばれと伝えてくれているようだった。そして遠いのにもかかわらず由紀もマウンドに来てくれた。

由紀「なに打たれてるのよー。」

 そんなことを言いながら私のほっぺをプニプニしてくる。由紀だから笑って言ってくれている。冗談なのも分かってる。

亜弓「ごめんね。」

由紀「いいのいいの。でも私は亜弓が打たれている所は見たくない。だから…思いっきりいって!」

亜弓「ありがとう。」

 由紀が肩をポンポンと叩いて守備に戻った。これなら心配ない、私はまだ投げられる。

府中「こっちに打たせてこいよ! 次はとってやる!」

海鳳「こっちでもいいぞ!」

 私はグローブをパンと叩いて気合を入れた。そして五番バッターの横倉がバッターボックスに入った。

永瀬「打ったのになかなか崩れないな。」

久保「打ちやすくなったのは確かだ。あの投手のメンタルは…皆に支えられているものだと思う。信頼があってこそ力強さを発揮してるな。」

永瀬「まあ見た感じで分かるよ。ものすごく闘志にあふれている。だけど…崩してしまえば一瞬で崩れてしまいそうだな。あと一本が欲しい。」

 私はサードランナーを気にしながら足を上げる。まだ…三点もある。されど三点、もう点はやりたくない。だから思いっきり投げる!

 シュゴオオオオ

横倉「っらぁ!」

 ギィイイン!

 打球はファールグランドへと飛んでいくフライになった。サードが追いかけるがおいつか無そうだ。

由紀「(捕れる!)」

 由紀がダッシュで落下点へと向かっていく。そして思いっきり飛んだ。

 バシン! アウト!!

「うぉおおおお!!!」

瞳「すごいすごい!!」

真希「ナイスキャッチ!!」

 由紀のファインプレーで一つのアウトをとることができた。本当に由紀様々だ。

亜弓「由紀! ナイキャッチ!」

由紀「イエーイ!!」

横倉「すげぇな。」

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