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ドクターK少女  作者: レザレナ
第十五話 甲子園初戦、富山代表の小川山実業水橋高校
537/835

第十五話 第四十二部 甲子園初失点

卜部「キャッチャー惜しいよ惜しいよ!」

府中「ピッチャー、切り替えていこう!」

 ストライクは入った。あとは抑えていけばよいだけ。サインは…ストレート。思いっきり投げれば打たれることはない!

 シュゴオオオ ブン バシーン!

 ストライクツー!

緒方「(何力んでるんだよ俺、ここで決めなきゃ…いけないのは分かっているんだ。だけど落ち着け、もうツーストライクなんだ。そうだ、俺たちは勝っているんだ。気持ちがそう行けば気楽になる。よし…こい!)」

 よし、ツーストライクで追い込んだ。あともう一球ストレートを投げ込んで…終わりにする。

友亀「(サインは…カットボール。と言いたいが…返事はどうだ?)」

 サインが来た。…カットボール。ストレートとほぼ同等の球速のこの球なら相手はストレートだと意識して振るだろう。ん? 偽のサインもある…。わざと首を振る…そういうことね。

緒方「(首を振った? ストレートじゃないのか? だとしたらカットボールか? このキャッチャーのことだ。相当頭がキレてやがる。あーもう深読みするな。来た球を打つ!!)」

 私はセットポジションに入って足をあげ、踏み込んで…投げる!

 シュゴオオオオ

友亀「(ここから曲がる!)」

緒方「(ノビる感じじゃない。カットボールだ!)」

 グッ ギィイイイイン!!

亜弓「あっ!」

友亀「ライト!!」

緒方「(上げすぎたか? いや、伸びてくれるはず!)いけぇえええ!!」

井上「(タッチアップか?)」

 打球がグングンライトに伸びていく。府中先輩が走って追いかけていく。府中先輩が思いっきりジャンプする。届いて!!

府中「ぐっ。」

 ドッ! フェア!!

緒方「しゃあああ!!」

 打たれた。外野の奥まで飛ばされていった。打球ははねた後、フェンスに当たって跳ね返っていく。ランナーが一人、二人と本塁に帰っていく。そしてバッターランナーがサードベースに向かって走っていった。

 バシン! セーフ!!

緒方「っしゃあうったぞ!!」

久保「ナイバッチ!!」

桜「ついにつかまったわね。」

桃音「欠点は全力投球によるスタミナ不足ッスね。」

暁美「がんばれ、亜弓。」

 ついに失点した。甲子園で始めて点を許してしまった。これで5対2、3点差に縮まっていった。そして次は…五番の横倉。まだ終わってない。次を抑えていけば良いこと!

由紀「ドンマイドンマイ! 切り替えていこう!」

 由紀からの声で私の気持ちが落ち着いた。そしてマウンドに守備陣が近づいてくる。こう集まってくれるだけで本当に嬉しい。

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