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ドクターK少女  作者: レザレナ
第十五話 甲子園初戦、富山代表の小川山実業水橋高校
536/835

第十五話 第四十一部 長打を打たれて

久保「(こいつを打ち崩すには…ストレートを打つしかない。しかしそのストレートはかなり厳しいものがある。まず落ち着いて…一つずつ打っていこう。)」

 相手バッターがバットをゆっくり振って落ち着いていた。ランナーは一塁に一人、落ち着いていけば大丈夫。

友亀「(初球、スラーブからいくぞ。変化球でカウントを稼げるかどうか確認だ。)」

 友亀からのサインは変化球。ここでストライクが入らないと厳しいということかな…。だとしても思いっきり投げることは忘れずに…外角へ!!

 シューー

久保「(いきなり着た! これを逃したらもう無い!)」

 ギィイイイン!!

友亀「(打たれた!?)ショート!!」

 打球は力強くショートの頭上を越えていこうとしている。ショートの栗山先輩がジャンプする。

栗山「ぐっ!」

 ドッ フェア!!

久保「っしゃああ!!」

 ヒットを許してしまった。それも長打になりそうだ。一塁ランナーが三塁に向かって走っていく。海鳳がボールを捕球した。

由紀「サードは間に合わない! セカンドベースになげて!」

海鳳「わかった!」

 海鳳がセカンドベースに向かって投げた。カバーには卜部先輩が入っている。そのおかげでバッターランナーはセカンドまで進まずにすんだ。長打を許してしまい、これでノーアウトランナー一三塁になってしまった。そしてここで四番、緒方が入ってきた。完全に相手のペースになってしまった。

緒方「(ここで決めなきゃいけねぇ、打たなきゃいけないんだ!)」

友亀「(変化球狙われているな。…ならストレートで抑えていくしかない。)」

 私は大きく深呼吸してバッターを見た。どっしりと構えている。でも…私だって負けられないんだ。サインは…ストレート、高めでも良いから思いっきり…。セットに入って…ランナーを見て。

 シュッ

池之宮「走った!」

 一塁ランナーが走った。

 シュゴオオオ バシン! ストライクワン!

友亀「(セカンドは…間に合わない! ならこれを!)」

 友亀がボールを握ってセカンドに投げようとする。するとサードランナーが突っ込む準備をしていた。このままじゃ!

 シュッ

亜弓「えっ!?」

 友亀は投げた。しかしそれはただ上にふわっと上げた球だった。サードランナーは驚いて戻ろうとする。そして友亀が素手でボールをつかむ。

 パシン シューーー

新天「ットオ!」

 きわどいタイミング、これはアウトか? セーフか?

審判「セーフ!!」

 ギリギリセーフになった。しかしこれでプレッシャーをかけることができた。ノーアウト二三塁、ワンストライクになった。


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