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ドクターK少女  作者: レザレナ
第十五話 甲子園初戦、富山代表の小川山実業水橋高校
532/835

第十五話 第三十七部 終盤に入って

由紀「ナイスピッチング!」

亜弓「ありがとう。次は由紀が先頭バッターだね。またヒット打ってね!」

由紀「もちろんだよ!」

 由紀はヘルメットをかぶってバッティングの準備を始めた。ここから終盤に入っていく。この回は先頭バッターの由紀からの打撃だ。由紀ならまたヒットを打ってくれるだろう。追加点が期待できる所だからもう一点取って欲しいものだ。

由紀「(こういうバッターは得意なんだよね。)」

 由紀はバットをフリフリと動かして打撃の準備をしていた。相手投手はかなり意識をしている。そして外野もそれなりの守備をしてきた。由紀なら心配なくヒットにしてくれるだろう。

渡部「(とにかくくさい所だ。そこをついていかないと打たれる。)」

緒方「(ここだ、低めにこい。)」

 相手投手が足を上げると由紀は足をあげる。

 シュッ グググッ

由紀「(このコースなら!)」

 ギィイン!

 おっつけたバッティングはレフト前へ。しかしレフトが猛ダッシュで突っ込んできた。

佐島「らぁああ!!」

 バシン! ズザザザ

 アウト!!

横倉「ナイスレフト!!」

渡部「センキュ!!」

 ファインプレーでアウトになってしまった。由紀は残念そうにベンチへと戻ってきた。私は声をかけに立ち上がった。

亜弓「ドンマイ。そういう時もあるよ。」

由紀「ありがとう。あれは仕方ないよ。でも次は府中先輩、きっと打ってくれるよ。」

 府中先輩がバッターボックスに入る。ワンアウトとなってのこの打撃。もう府中先輩の打撃に任せるしかない。

 シュゴオオオ バシーン!

 ストライクワン!

 相手投手の球も走っている。簡単には打たせてくれなさそうだ。しかし府中先輩からは打ってくれそうな雰囲気が出ている。大丈夫、信じれば大丈夫。

府中「(次振るか…。思いっきりいくしかない!)」

 シューーー ギィイイイン!

府中「よっしゃ!」

卜部「回れ! セカンドいける!!」

 打球は左中間にライナーで飛んでいく。そしてそのまま落ちてフェンスにぶつかる。府中先輩がベースを踏んで二塁へと向かっていく。

緒方「中継二つ! 間に合うぞ!」

 ライトが捕球してセカンドが中継に入る。そしてセカンドから送球されてショートにわたる。ギリギリのタイミングだがどうか。

 ザザザザ セーフ!

府中「っしゃ!」

 府中先輩の足が勝った。これでワンアウト二塁、またチャンスで三番海鳳へと回っていった。


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