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ドクターK少女  作者: レザレナ
第十五話 甲子園初戦、富山代表の小川山実業水橋高校
530/835

第十五話 第三十五部 連続奪三振が途切れる

星「っしゃあ!」

横倉「星! 打ってこいよ!!」

 六回の裏、先頭バッターは七番の星。ここまで十五連続奪三振、もちろん完全試合を続行中。できるなら大きな記録を作ってみたいけど…そう簡単にはさせてくれないだろう。七回までが私の投げられる回になっている。だから…それまでは点は取られないように!

 シュゴオオオ バシーーン!

 ボールワン!

友亀「ボールは来てるよ! この調子でいこう!」

 友亀が声をかけてボールを返してくれる。私は大丈夫、と自分に声をかけるようにしてもう一度サインを見る。次もストレート。低めに…!

 シュゴオオオオ ブン ズバーン!

 ストライクワン!

星「(見えてきた…たしかに球速は落ちてないのに見えてきた!)」

 ボールを受け取り、リズムよく次のサインをもらって投げる体制に入る。スラーブをボール球になるように!

 シュッ

星「(これだ!)」

 ギィン!

亜弓「ショート!!」

 私は打球の方向を確認して声をかける。これで連続三振は無くなった。けどしっかりと抑えられている!

栗山「っしゃあ!」

 バシン! アウト!!

 後ろに打たせるのはこれが始めてだけど、全く緊張することなく守っていた。これなら後ろに打たせても問題なさそうだ。私はほっと一息ついて次のバッターを見た。次はピッチャーに代わった渡部が入った。このバッターなら抑えられる自身がある。だから…思いっきり投げて…抑えるだけ!

 シュゴオオオ バシーン!

 ストライクワン!

渡部「(狙えるなら打ちたい! 俺がアイツのために…打たなきゃ!)」

 次のサインもストレート。低めに…あのコースに!

 シュッ

友亀「(高い!)」

亜弓「(やばっ。)」

渡部「(振れっ!)」

 ギィイン!

池之宮「くそっ!」

 ビチィ!

 鋭い打球は池之宮のグラブをはじいて卜部先輩の後ろに転がっていく。卜部先輩がようやくつかむと立ち上がってベースについた池之宮に投げる。

 ドッ セーフ!!

緒方「っしゃあ! ナイス渡部!!」

渡部「やったぜ!!」

 ついにヒットを打たれてしまった。これで完全試合もノーヒットノーランも無くなった。だけど試合には負けていない。次の打者を抑えれば良いことだ!


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