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ドクターK少女  作者: レザレナ
第十五話 甲子園初戦、富山代表の小川山実業水橋高校
529/835

第十五話 第三十四部 打たせて取るピッチング

 ギィイイン!

久保「おーらい!」

 バシン アウト!!

卜部「ちっ、打ちにくいぜ。」

 渡部投手の投球術が冴え渡っていた。ストレートはあまり投げず変化球主体のピッチング。落ち着いた投球からしっかりとしたボールが投げられている。威力は決してあるわけじゃないけどこのコントロール。こういうピッチングもあるということか。私には真似できない。

 ググググッ バシン

 ストライクワン!

栗山「(これが入るか。)」

 栗山もかなりてこずっている。このままだと相手のペースに流れてしまう。だけどそのペースを戻していくのも私の仕事だ。投げて抑えればよいこと。だけどもう少し休憩する時間があるといいかもしれない。

 ギィイイン

井上「よっと。」

 完全に打たされた打球。ショートが華麗にさばいてファーストに投げる。

 バシン! アウト!

渡部「よっしゃ!」

 相手は再び声が大きくなってベンチへと戻っていった。勢いと気持ちがさらに沸きあがっていた。私はグローブを持ってマウンドに向かった。あと二回、しっかりと抑えることが私の仕事だ。

緒方「あいつをとらえるならしっかりとボールを見ていかないといけない。疲れがやってきてボールの数が増えてきている。そしてフォームが少しずつ崩れていってる。ここが踏ん張りどころだ。しっかり点をとっていくぞ!」

「っしゃああ!!」

 敵ベンチから大きな声が聞こえてきた。簡単に抑えられるわけはないけど…。自信を持っていこう。

由紀「亜弓!! 気合いれていこう!!」

 由紀が外野から声をかけてくれる。私はそれに答えるようにグローブをあげて返事をした。

亜弓「よし、…っしゃ!」

 私はグローブを叩いてホームの方を向いた。私にできることは…この打者を…!


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