第十五話 第十九部 またもや運悪く
栗山「新天! 続けよ!!」
池之宮のタイムリーで3対0、二点の勝ち越しを決めることができた。
新天「よし…お願いします!!」
続くバッターは新天。相手投手も崩れてきそうなこの場面、新天なら良いバッティングをしてくれるはず。
永瀬「(一年に良いように打たれてたまるかよ!)」
シュッ
新天「(甘い球!)」
緒方「(やばっ!)」
ギィイイイン
井上「っらああ!」
バシーーーン!
ショートがダイビングキャッチで飛びついて捕球した。そしてセカンドにすぐ送球する。
バシン アウト!
星「ファースト!!」
バシン! アウトー!
ゲッツーでアウトになってしまった。なんて固い守りなんだろうか。そして相手にとってみれば投手を助けたプレーになった。
久保「俺たちが守っているからな!」
永瀬「センキュ!」
新天は悔しそうに戻ってくる。けれどすぐに表情を変えてすぐにグローブを持った。
新天「すまない、次は必ずヒット打つからな。」
亜弓「うん、ありがとう。」
私はすぐに帽子をかぶってマウンドへ向かっていった。
暁美「この調子なら奪三振は続きそうだね。たぶん5回まで。」
桜「たしかにいままでの傾向を見る限り6回を超えるとコントロールが落ちてきてくるからね。でも球速とノビは変わらないのよね。」
六実「恐ろしい部分でもあるわよね。」
淳和「だとしても弱点であることは変わらないわね。」
瑞華「そういう熱血的なところも良いわよね。」
次は三回の裏、七番の星からの打順。だからといって手を抜く気がない。だから…最高のピッチングを見せてやる。




