表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ドクターK少女  作者: レザレナ
第十五話 甲子園初戦、富山代表の小川山実業水橋高校
510/835

第十五話 第十七部 タッチアップの威力

由紀「亜弓!! やったよ!」

亜弓「うん! ナイスバッティング!」

卜部「戻ってきたぜ。」

府中「ああ、よくやった! よし、俺もいくか!」

 由紀がカットボールを打って先取点をもぎ取った。由紀だからこそ出来たし、この一点は大きい。ましてや相手の新しい決め球を打ったのだから…。

緒方「ドンマイドンマイ! 落ち着いていこう!!」

永瀬「(わかってる…初ヒットも初打点もアイツだ。アイツだけはどんな球を投げても打たれる。というより俺のカットボールをカンペキに捕らえられるのはあいつしかいない!)」

 次のバッターは府中先輩。まだランナー一二塁という絶好の場面だ。この重量打線から逃れるのは至難の業だ。

日下部「(ランナーを進めるバッティングをするんだ。)」

府中「(わかりました。)」

 府中先輩は左打席に立ち、大きく構えた。長打を狙っているのだろうか。いや、そうではないはず。

永瀬「(カットボールはこいつに通用する!!)」

 シューーーー

府中「(ここか!)」

緒方「(かかった!)」

 ギィイイイン!

緒方「ライト!!」

 打球はライトへの大きなフライ。これならタッチアップが狙える!

渡部「(なめるなよ!) まかせろ!!」

 バシン アウト!!

栗山「(勝負!!)」

 ダッ

 ライトの捕球と同時に栗山先輩がスタートする。そして助走をつけたライトが投げる。

渡部「らぁあああ!!」

 レーザービームがダイレクトにサードベースへ向かっていく。

由紀「(今!)」

 ダッ!!

 由紀がスタートした!? いや、これは最高のタイミングだ。この送球なら中継も厳しいところだ。あとは栗山先輩がセーフになるだけ!!

 ズザザザザザ バシン! セーフ!!

栗山「っし!」

横倉「おっけ! ライトナイス送球!!」

 セーフにはなったがライトの肩を見ることができた。相当なものを持っているようだった。そして次は海鳳の出番がやってくる。私たちの打線は止まらない。

府中「監督、すみません。」

日下部「ランナー進めたから最低限だ。カットボールだろ、次は確実に打てよ。」

府中「わかりました!」

海鳳「(よっしゃ、ここは思いっきりいくか!)」

緒方「(しゃあねぇ、ここはアレしかないな。)」

 キャッチャーがサインを出している。ランナーの警戒だろうか…。たしかに何があるかわからない場面、警戒されて当然なはず…。

 シュッ

海鳳「えっ?」

池之宮「…は?」

 バスッ ボールワン!

 け、敬遠!?


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ