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ドクターK少女  作者: レザレナ
第十五話 甲子園初戦、富山代表の小川山実業水橋高校
509/835

第十五話 第十六部 やはり先取点は

 次のバッターは由紀、この絶好の場面で由紀に回ってきた。これなら確実に一点を取ることができそうだ。当然相手は警戒してくるだろうけど、由紀ならどんな球でもヒットにしてくれそうだ。由紀はパワーは決してあるほどではないけど、バッティングセンスだけは…誰にも負けるわけがない。こんなバッターを打ち取ることすら奇跡かもしれないバッターだから…安心して見れる。

永瀬「(こいつか…一番気を付けないといけないのは。)」

緒方「(すべて厳しくだ。ファーボールになったっていい!)」

 相手ピッチャーがセットポジションに入るとランナーをしっかりと見てくる。由紀はゆったりと構えていつでもいける様子をみせていた。

 ゴオオオオ ドスン!

 ボールワン!

緒方「(それだ、それでいい。)」

 かなり厳しいコースに投げている。由紀の力で外野まで飛ばせるのだろうか。

府中「(厳しいけど…羽葉はこういうときにこそ高い集中力を見せてくれる。俺がもし狙うなら…低めのストレートかカットボール!)」

由紀「(武器になるカットボールが残っているのが厄介だ。だから…ここで打ち崩しておかないと!)」

 相手投手がサインにうなづいてセットポジションに入る。

 シュッ バシン

 セーフ!!

栗山「(牽制上手いな。)」

 ファーストに牽制した。しかし判定はセーフ。それほど大きなリードでなかったのに少し遅れていたかのようにも見える。牽制も上手いようだ。

 緒方「(次だ、ここに来い!)」

 またうなづき、セットポジションに入る。そして…。

 シューーー!!

由紀「(この低めを叩く!)」

緒方「(よし、引っ掛ける!)」

 グンッ ギィイイイン!!

由紀「よっと!!」

横倉「らあっ!?」

永瀬「なっ!?」

 打球は鋭くサードの頭の上へ。すぐに反応してジャンプしたが、その上を越えていった。そして切れるかどうかのラインギリギリだ。

 ドッ フェア!!

府中「よし卜部! 戻ってこい!!」

 府中先輩の声に反応して卜部先輩がホームへと帰っていく。そして前進守備のレフトが追いついた。

佐島「緒方!!」

 レフトからの好返球が帰ってくる。でもこれは間に合いそうだ!

 ズザザザザザ バシン!!

 セーフ!!

卜部「っしゃああ!!」

由紀「イェエーイ!」

 由紀と卜部先輩がガッツポーズをとった。やった! これで先取点が取れた!!


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