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ドクターK少女  作者: レザレナ
第十五話 甲子園初戦、富山代表の小川山実業水橋高校
508/835

第十五話 第十五部 ダブルセーフティー

由紀「ナイスピッチング! すごいね!!」

亜弓「ありがとう。次、由紀も二打席目入るね。がんばってね!」

由紀「ありがとう!!」

 由紀はベンチに戻ると飲み物を手にとった。そして三由さんがコップを用意してくれている。

三由「ナイスピッチング。」

亜弓「ありがとうございます。投げることが楽しくて仕方がありません!」

館川「いい所までなげてくれよ。」

栗山「あとは俺たちが塁に出るからさ。」

卜部「よっしゃ、栗山。おもいっきりいくぞ。」

栗山「おっす!」

 卜部先輩と栗山先輩がグータッチしてヘルメットをかぶっていた。八番は卜部先輩だ。相手はどう考えて投げてくるのだろうか。

永瀬「(八番にこのバッターが…? とにかく力で押していけば打たれる心配はない!)」

緒方「(足が速いはず。なのに八番ということは…何が目的だ? とにかく、まずストライクを取らせてもらう!)」

 ピッチャーが足をあげて力強く踏み込む

 ゴオオオオ

久保「なっ!」

 コツン

卜部「(ファーストライン際、走れ!!)」

 卜部先輩は初球からセーフティーバントを仕掛けてきた。しかもライン上、打球の殺し具合もかなり良い感じだ。

久保「永瀬、カバーを!」

 ドンッ!

 セーフ!!!

府中「ナイスバント!!」

芦毛「さすが卜部、俊足は伊達じゃないな!」

卜部「へっ!」

 セーフティーバントが見事に決まった。しかもファーストは投げられないぐらいの良いバントだった。相手も意表をつかれていて、これでノーアウトランナー一塁。次は栗山先輩の出番だ。

栗山「(卜部先輩、いきますよ!)」

卜部「(おっけ!)」

 栗山先輩が大きくどっしりと構えた。ここは何が何でも二塁までには卜部先輩を繋げる作戦だろう。

緒方「(この構えなら送りは…ない。だとしたらヒットエンドランだ。)」

 ピッチャーがうなづいてセットポジションに入る。卜部先輩はそれほど大きなリードはしていない。

 シュッ

栗山「(一発勝負!)」

横倉「はっ!?」

 コツン

永瀬「横倉! 一塁だ! 二塁は間に合わない!!」

 まさかここでもセーフティーバント!? こんなの私でも思いつかないよ。しかしファーストはタイミングが微妙だ。決まって!

 ズザザザ バシン!

 セーフ!!

栗山「っしゃあ!!」

 栗山先輩がヘッドスライディングの体勢からガッツポーズをとった。やった、これでノーアウト一二塁! そして願ってもないバッターが入った。

ウグイス嬢「一番、レフト、羽葉由紀。」

由紀「よっしゃ!」


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