第十五話 第六部 何かのあるファーボール
横倉「ちっ、マジか!」
緒方「ファーストだ! 確実にいけ!」
サードが走ってボールをとりに行く。由紀は確実にセーフになりそうだ。府中先輩まで生きられるか?
横倉「久保!」
バシン! アウト!!
府中「ちっ、さすが守備は上手いな。」
府中先輩がアウトになった。なんて固い守備なんだろうか。突然の作戦にも対応できるほどの集中力と判断力をもっている。そしてかなり鍛えられてきている。
芦毛「でも…これでランナー三塁だ。」
そうだ、これでランナー三塁、良い場面で海鳳に回ってきた。相手にとって普通に抑えるのは難しい場面、確実に一点は取れるだろう。
海鳳「(この場面、バッティングとしては長打じゃなくて確実に打てば良い。よし、狙うはセンター前ヒットだ。)」
春香「次! 海鳳くんね!」
「っしゃああああ!!!」
なにやら活気付いた掛け声から始まる音楽が流れ始めた。うわ、なんてかっこいいんだろう。海鳳の中では何が起こっているのだろうか。
永瀬「(打たれたくねえな、このバッターより後のバッターの方が抑えやすい!)」
シューーー バシン! ボールワン
海鳳「(外か、狙えるはずだ!)」
シューーー バシン! ボールツー!
なんだろう、慎重に投げているように見える。さっきのバッティングとか作戦に驚いて消極的なっピッチングになっているのだろうか。
亜弓「でも…なんか嫌な雰囲気がある。」
ググググッ バシン! ボールスリー!
さっきまでストライクにしっかり投げられていたのにいきなりボールスリー、絶対何かがありそうだ。
バシン! ファーボール!
海鳳「ちっ、打てなかった。」
池之宮「よし、行くか。」
新天「確実にね! 一点取りにいこう!」
次のバッターは池之宮だ。なのに相手の投手はほっとした様子で笑っていた。いったい何を考えているのだろうか。
永瀬「(今日が初めてだが…やってみるか! しかしコントロールをミスれば一発がある。低めの厳しいところに!)」
池之宮「(ストレートとカーブ、ストレートなら確実にしとめられる!!)」
相手の投手が大きく足をあげて投げる。
シューーーー グッ
ギィイイイイン!!




