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ドクターK少女  作者: レザレナ
第十五話 甲子園初戦、富山代表の小川山実業水橋高校
496/835

第十五話 第四部 由紀、甲子園初打席。

 先攻 松江学園

一番 レフト 羽葉

二番 ライト 府中

三番 センター 海鳳

四番 ファースト 池之宮

五番 サード 新天

六番 キャッチャー 友亀

七番 ピッチャー 日高

八番 セカンド 卜部

九番 ショート 栗山


 後攻 小川山実業水橋高校

一番 センター 岸蔵

二番 ショート 井上

三番 ファースト 久保

四番 キャッチャー 緒方

五番 サード 横倉

六番 ピッチャー 永瀬

七番 セカンド 星

八番 ライト 渡部

九番 レフト 佐島


 試合がついに始まった。サイレンが鳴ると同時に相手の投手が大きく振りかぶった。そして…

 シュゴオオオオ バシーーン!

 ボールワン!!

由紀「(球速は140キロ台、だけどそれ以上に重みとノビがある。)」

 一球見ただけで目付きが変わった。由紀が集中するととんでもない力を発揮してくれる。そしてスタンドから応援が始まる。

春香「一曲目! 由紀ね!」

萌「はいっ!」

 一人のトランペットの音が響いてくる。聞いたこと無い曲だ。まさかこれが作ってくれたという応援歌だろうか。そしてそれを吹いているのは萌だった。

 ジャジャーーーン!! うおおおーーーー!! 羽葉!!

卜部「うわ、すげえ応援だな。」

芦毛「なんだよこれ、めちゃくちゃかっけえ!!」

 テンションがいかにもあがりそうな音楽が始まった。掛け声もかっこよすぎる。こんな曲まで作ってくれるなんて。

永瀬「むこうすげえな。だけど…!」

 シュゴオオオオオ ズバーーン!

 ストライクワン!!

由紀「なるほど…。」

 由紀はしっかりと球筋を確認した。それを承知の上でピッチャーは余裕の表情をしている。それだけ自分のボールには絶対の自信を持っているのだろう。

 ググググッ バシン

 ボールワン!

 今度のボールは外に外れるカーブだった。由紀はそれもしっかりと見ている。まだ打つような雰囲気は出していない。

緒方「(なんだこいつは、慎重すぎないか? ならストライクもらいにいこう。)」

 グググググッ バシン! ストライクツー!!

 一度もバットを振らずに見逃してツーストライクツーボール。本当に由紀はこんな場面で打てるのだろうか…。もしかして次のバッターに球筋を見せているのだろうか。

由紀「(よし、これなら打てる!!)」

 由紀がバットを相手投手の方に向けて一息ついた。

暁美「あ、これ…。」

六実「うん、わかるわね。」

 由紀からものすごいオーラが見えてきた。次の球を確実にとらえるつもりだ。いや、絶対にとらえてくる。それほどの自信と威圧感だ。

永瀬「(なんだ…こいつは!)」

 相手投手は少し変なものを感じ取ったように見えたけれど、すぐに笑顔に変わって腕を振り上げた。

 シュゴオオオオ

緒方「(よし、低めの良いコース!)」

由紀「っと!」

 ギィイイン!!!


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