第十四話 第二十七部 気持ちで押し切り…。
シュゴオオオ バシーーン!!
亜弓「ふぅ。」
由紀「ナイスボール!! いいねえ!」
私は気持ちを思いっきりあらわにして投げた。ストレートがミットに収まる。由紀は同じく気持ちを出して受けていた。
亜弓「私は…あの人たちと戦わなきゃいけないんだよね。あれだけ最後の試合をかけた試合がたくさんあるんだよね…。」
由紀「もちろんだよ。勝っていけばあの六実さんも暁美さんとも戦わなきゃいけないし。相手はどんどん戦っていかなきゃいけない。」
亜弓「そうだね…私は先輩たちに役立てるかな。」
バシーーーン!!
芦毛「なに弱気なこといってるんだよ。俺たちは負けるような試合になったとしても戦わなきゃいけないんだ。自分の力を最大限に使ってやらなきゃいけないからな。試合はすべて全力でやらなきゃいけないんだ。」
館川「俺たち一年生は気持ちをあらわにして思いっきり投げなきゃいけないんだ。」
芦毛先輩と館川が声をかけて私に声をかけてくれた。思いっきり投げることが私の必要なこと…。それは思いっきり投げること。そうすれば甲子園で戦っていける…。実力以上の力を出すには気持ちで向かっていかなければいけない!
バシーーン!!
亜弓「っし!!」
由紀「ナイスボール!!」
私のボールは思い切りミットに入っていく。館川も芦毛先輩も、先ほどの言葉から一気に気持ちが切り替わっていた。甲子園での先発…私にできることはなんだってしてみせる。そして…甲子園で優勝したい!!
府中「外野とったら上がりだ! 気合いれていけ!!」
府中先輩の掛け声も勢いがついてきている。この調子なら甲子園でも戦っていけるだろう。絶対に負けたくない!!




