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ドクターK少女  作者: レザレナ
第十四話 甲子園と女性選手
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第十四話 第二十四部 暑さとテレビ

海鳳「いただきます!」

新天「今日はちょっと疲れたね。それにしてもこの暑さだったら甲子園は相当暑いんだろうな。」

池之宮「当たり前だろ。特にきついのは守備だぜ。蜃気楼が見えるかもしれないな。」

友亀「それを言うなら捕手と投手だろ。投手はずっと投げないといけないし、俺たち捕手は防具もつけなきゃいけない。日高も地区大会の暑さはかなりのものだっただろ?」

 突然私に話しかけてきた。私は今口に含んでいるものを飲み込んで言った。

亜弓「私的には…あの暑さとプレッシャーが大きいからマウンドは辛いよ。でも…楽しさがあればそんなの関係なくなる…かもしれない。」

米倉「それにしても、野球以外の時はなぜ声ちっちゃくなるんだ?」

由紀「仕方ないじゃない。あ、でも集中しているときってあまり暑さを感じないかな。それよりちょっと休憩しようとするとグッと暑さが来る。」

沖田「あ、それ俺もある。なんだろう、試合が動けばそんなの関係なくなるって言うか。たぶん気持ちの問題もあるんじゃないかな。」

 私たちは暑さに関してずっと語り合っていた。いつの間にか先輩たちもやってきて甲子園での暑さ、そして雰囲気の違いも教えてくれた。それを聞くととんでもないところで戦うのだろうと改めて実感できた。

府中「そういえば甲子園ニュースってそろそろやるよな。」

芦毛「卜部、そこのリモコンでテレビつけてくれないか? チャンネルは1で。」

卜部「おいよー!」

 卜部先輩が足元のリモコンをひょいっととってテレビをつけた。そしてタイミング良くニュースが始まった。

「本日の甲子園第一試合は延長戦の末、11回、設楽高校が内原のサヨナラタイムリーヒットで勝ちを決めました。点差は6-7で…。」

中山「おお、設楽高校が上がってきたか。まあ順当なところか。」

 私はこのときテレビの様子をみて唖然とした。いままで勝者と敗者の動きをここまでしっかりみたことはなかった。泣いている…。負ければおしまいなんだ…。胸にぐっと来るものが押し寄せてきた。

由紀「大丈夫、私たちは負けないよ。」

 由紀は私の肩をポンと叩いて笑った。お互い助け合って…でも私は由紀に助けられてばっかりで…嬉しくて。

亜弓「うん、頑張ろう。由紀も…お父さんとお母さんが…。」

由紀「喜んでくれているよ。最高のプレーを見せるんだから!!」

 私と由紀はガッチリと手を握った。由紀の握る手は力強かった。

栗山「他の試合も結果でるぜ!!」


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