第十四話 第二十三部 気合入れて
府中「よし! バント練習いくぞ!」
私たちは練習場に到着するとすぐに練習し始めた。私たち投手陣はキャッチボールなどを終えるとすぐにブルペンに入った。この暑い中、何試合もこなしていき、勝ち進んでいかなければならない。だから私たちは投げなきゃいけない。
由紀「亜弓、ここ!」
キャッチャーには由紀がいる。由紀から志願して捕手をお願いしてきた。試合では友亀が受けるが、今は館川と組んでいる。私は由紀の構えたミットめがけて腕を振り下ろす。
シュゴオオオ ズバーーーン!
由紀「ナイスボール!! 走っているね!」
由紀の捕球はとても良い音を出していた。投手としては気分的に良い感じになれる。よし、私も上手く投げられているだろう。
シューーー ズバーン!!
友亀「いいねえ!」
隣の館川も気合を入れて投げている。私たちが投げ終えたら今度は芦毛先輩の順番だ。それまでにはしっかりと調整をしていかないと!
シュバァアアア バシューン!!
由紀「いいねえ!!」
館川「ずいぶんと気合入れているじゃないかっ!!」
シューーー ドシューーン!!
友亀「それはお前も言えることだろー!」
私たちはお互いに楽しく、そして気持ちをあらわにして投げていた。相手もきっと気合を入れて練習しているのだろう。…負けたくない!!
小川山実業水橋高校、練習中
永瀬「ふしっ!」
シューーーーー ズバーーン!!
緒方「ひーーっ! ナイスボールだ!」
永瀬「一回戦の相手って埼玉県代表の松江学園なんだろ? いろんな投手がいるらしいじゃねえか。」
緒方「誰が先発してくるんだか…。まあいつもの投球をすればお前の敵じゃないさ。」
永瀬「ああ。それより点とってくれよな!」
ギィイイイン!
久保「お前だけにかっこつけられるのは困るんだよな!!」
緒方「打撃陣は準備万端らしいぜ。」
永瀬「よっしゃ! もう一球ストレート投げるぞ!」
緒方「おお! こいや!」
シューーーーーー ズドーン!!




