第十四話 第一部 皆からのエール
亜弓「いよいよ今日から甲子園だね。」
由紀「一年から出れるなんて…でもこのチャンスは逃さないよ!」
真希「だね。私もこの経験が生かせるといいな。」
瞳「私も。ちょうど今年の柔道大会も兵庫になってくれたからよかった。」
千恵美「気合い入れていかなければね。何かあったら私が何とかするから。」
恵美「いいわね、良い所のお嬢様は。」
千恵美「あなたの両親も大概よ。羨ましすぎるのよ。」
美琴「さて、準備はできた?」
三由「いざ甲子園に行きましょう。」
私たち女子グループは荷物を持ってバスへと歩いていった。これから東京駅に向かって新幹線に乗る。甲子園の舞台が楽しみで仕方がない。
優衣「亜弓!! 頑張ってね!」
亜弓「優衣! ありがとう。」
香澄「フレー! フレー!」
久美「怪我だけはしないように。」
綾「私たちも一生懸命応援するわよ! 甘いお菓子も持っていくから!」
千恵美・恵美「私たちにも頂戴。」
美琴「あはは。」
美和「三由。最後の甲子園だから楽しんできなさい。私も吹奏楽部で高校野球を応援するのは最後になるから。」
三由「お互い全力でね。」
萌「が、頑張りなさい!」
由紀「あんたもよ。」
亜弓「まぁまぁ。…ありがとう。」
萌「は、恥ずかしいからやめてよ!!」
阿湖音「ふふっ、さすが先輩の高校。風格がある。」
美琴「いつ来たのよ。」
別の学校の人までやってきた。それだけ期待されているのか。
理恵「やっほー! 頑張れ頑張れ!」
紀子「真希、楽しんでらっしゃい。私も行くからね。」
涼香「私たちの学校の誇りだよ!」
たくさんの人たちに応援されている。行く前からこんなに応援されているなんて…。甲子園の舞台ではプレーでその恩返しをしないと…。最高のプレーを見せる!
三由「それにしてもあの三人、胸大きかったわね。」
由紀「へ、変態!! 胸の話なんていけません!!」
亜弓「はは、ははは。」
私たちは歩き続けると男子たちが集まっている所に到着した。目の前にはバスがある。府中先輩が立ち上がって声をかけた。
府中「全員そろったな、それじゃあ行くぞ!」
皆「しゃあああ!!!」
全員が力強い声を出して気合いを入れた。私も声を出して気合いを入れる。そして府中先輩が三由先輩の元へと歩いていく。
府中「甲子園…三由のために頑張ってやるよ。」
三由「あ、ありがとう…。」
三由先輩がものすごく照れている。付き合っているってこういうことなのかな…。




