第十三話 第五部 それぞれの場所で
真希「それじゃあ昼しよう。」
瞳「ちょっとまって…。」
真希がお昼ご飯の誘いを言ったとき、瞳が小さな声である方を向いていた。私たちは瞳と同じ方角を向くと本屋があった。そして二人で本を選んでいる所を良く見てみると…。
由紀「あれって…府中先輩?」
亜弓「しかもあれって…。」
真希「三由先輩じゃない?」
三由先輩と府中先輩だった。昨日の告白から今日はデート…。これは邪魔しちゃいけない雰囲気かな。
三由「どんな本が好きなの?」
府中「三由の趣味とは全く違うぞ? 俺はミステリーとか専門誌だな。」
三由「へぇー! ミステリーならこれ! 『女×女、禁欲のペンダント』これなんてどう! 名前はちょっとアレだけど内容は立派なミステリーだよ!」
府中「……それ絶対お前向けだろ。」
三由「そうだよねー。」
府中「なら俺からも野球雑誌なんてどうだ?」
三由「来週に新しいの出るからそれ買うよ! だって私たちの学校も出るんでしょ?」
府中「ああ。春は二回戦で負けたけど…今度は優勝してみせるよ。」
三由「うん、応援するよ!」
千恵美「それで…なんで私たちだけでカラオケなんですか?」
恵美「本当ですよもう。千恵美もいるし。」
千恵美「なによ!!」
美琴「まあまあ。今日は楽しみましょうよ。」
美和「私は美琴の歌を聞きに来たのがメインね。」
綾「私もー!」
美琴「もぅ…。あまり期待しないでよ!!」




