第十三話 第四部 初!プリクラ!
由紀「ねえ! 次はゲームセンターにいかない?」
真希「うん! …買っちゃった。」
瞳「次着るときが楽しみだね!」
真希「あんまり着ないからね!!」
真希は恥ずかしい顔を隠しながら歩いていた。そして目の前にはゲームセンターがあった。一番目の前に見えたのはUFOキャッチャー。そしてその奥にはプリクラが置いてあった。よくある光景だった。
亜弓「皆は何やりたいの? 私は…何か落ち着くゲームがいいかな?」
由紀「いや、燃えるゲームがいい!!」
瞳「ね、ねえ。私とるの初めてなんだけど…。」
そういって瞳が顔を赤らめながら指を差している。私たちは指差す方を向くとそこにはプリクラがあった。
真希「ぷっ、プリクラっ!?」
亜弓「私も初めてだよ…。」
由紀「私だって…。」
私も含めて全員が照れてしまった。しかし瞳は必至にあの場所へと近づいていく。本当にやるのだろうか。
瞳「で、でも…。怖いもの見たさというか…。試してみたいっていうのあるよね。」
真希「そ、そうよね。確かにやってみたい気持ちは少しある…。」
由紀「いまどきの女の子ってこれやるんでしょ! だったらやろう! やろう!」
由紀が一生懸命声を出しているが、顔は真っ赤だ。私も少し顔が熱くなってきた。でもやってみたい…。
亜弓「それじゃ…入ろう。」
私の声にみんなが頷いてプリクラの中へと入っていった。金額は四百円。みんなで百円ずつ出して投入していった。
「色合いを決めてね! 決まったら画面をタッチしよう!」
真希「なにこれなにこれ!!」
突然女の声が聞こえてきて画面にいくつか案内ボタンがあった。私たちは突然のことに慌てふためいている。
瞳「と、とりあえずオススメって書いてあるからこれ押そう!」
由紀「そうだね! オススメだからハズレることはないよ! えいっ!」
ピッ
「形を決めてね!」
亜弓「あ、新しいのが出てきた……えっと、四人だから…これかな。」
ピッ
「フレームを選んでね!」
瞳「ええい! やけくそよ!!」
さすがにフレームのところまで来ると何が何だか分からなくなり、みんなが適当にポチポチとボタンを押していった。そしてフレームすべて終わると写真を撮る時間になる。
「ニッコリピース!!」
にっこりしてピースすればよいのか。私たち全員、顔を赤らめながら言われた通りに写真を撮っていった。
パシャ パシャ………
「お疲れ様! 落書きコーナーに移動してね!!」
由紀「お、終わったのね。」
真希「は、恥ずかしかった…。」
私たちは全員静まり返って落書きコーナーへと移動していった。そして入ると落書きが始まった。そして私たちの写真を見た。
真希「………ぷっ。」
瞳「なにこれ! なにこれっ!」
由紀「面白い!! あはははっ。私たちこんな顔してたの。」
亜弓「は、腹が痛い……わはははっ!!」
私たちは大爆笑していた。全部の写真が恥ずかしがっていてぎこちない感じだったからだ。こんな自分を見るのが恥ずかしすぎてもう笑えてくるのだ。なんだかんだでこれは楽しいかも…。




