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ドクターK少女  作者: レザレナ
第十二話 いざ、決勝へ! 対 東光大付属越谷高校
407/835

第十二話 第四十四部 流れを断ち切る

館川「先輩、あとは任せてください。この場面確実に抑えて見せます。」

芦毛「ああ、ありがとう。この試合は甲子園にかかってくる重要な試合だ。お前の力を最大限に生かして投げてくれ。」

館川「わかりました。」

 芦毛先輩は館川にボールを受け渡してベンチへと戻っていった。スタンドからは大きな拍手が聞こえてきた。

「芦毛! ナイスピッチング!」

 芦毛先輩は汗をぬぐいながら歩いてきた。ベンチに戻ると監督が近づいてきた。

日下部「お疲れ様。ここまでよく投げたぞ。あとはゆっくり休んでいてくれ。」

芦毛「ありがとうございます。」

 私は芦毛先輩とハイタッチした。そして試合がまた再開される。ツーアウト満塁変わらずにバッターは二番の梅岡。この場面を打破するには館川のピッチングが絶対条件だ。頑張って、館川!

近沢「梅岡! 落ち着いていけば絶対に上手くいくぞ!」

梅岡「しゃあ!」

 相手バッターがゆっくりとバッターボックスに入って構える。館川は腕をグルグルと回してセットポジションに入る。そして足をあげて踏み出した。

 シュゴオオオオ ズバーン!

 ストライクワン!

梅岡「(サイドスロー、それに球もかなり速いな。こいつは厄介だぞ。)」

 シュゴーーズバーン! ストライクツー!

梅岡「(そこ入るか!?)」

府中「(いいぞいいぞ、よし。次はパームボールで抑えるんだ。)」

 館川は足を高くあげて横から投げる。

梅岡「(変化球か!?)」

 シュッ グググググッ

 ブン   バシーン!!

 ストライクバッターアウト!

館川「っしゃあ!」

芦毛「よし!!」

梅岡「パームボール…こんな球も投げてくるのかよ…くそっ!」

 相手バッターは完全にタイミングを崩してしまって空振りした。やった、三者残塁になった! これでスリーアウトチェンジ、このピンチを乗り切ることができた!

芦毛「館川ナイスピッチング!」

海鳳「すげえな、まったく動じないその精神力の強さはうらやましいぜ。」

館川「ありがとう。」

府中「よし、このままもう一点取ろう!」

 ピッチャーを助けるために皆が一丸となっている。私にもなにかできることがあればいいなあ。


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