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ドクターK少女  作者: レザレナ
第十二話 いざ、決勝へ! 対 東光大付属越谷高校
404/835

第十二話 第四十二部 矢のような送球

青野「よっしゃ!」

 八番の青野がバッターボックスに入る。芦毛先輩は疲れた様子を見せているものの、根性で粘っている。あとはこの回を終えることができれば館川へとつなげられる。しかし相手も粘ってくる。どう抑えていくのだろうか。

 シュルルル ギィン!

 ファールボール!

 スクリューを投げたがカットされた。そろそろ当てられるようになってきたのだろうか。粘ってください!

 シューーー ギィン!

卜部「オーライ!」

 卜部先輩のいるセカンドへと軽いフライになった。ランナーはこれでは進めなさそうだ。

 インフィールドフライ!

 パシン

 インフィールドフライも宣告された。これでアウトは確実になった。卜部先輩がしっかりと捕球してツーアウト一二塁。これで抑えやすくなった。そして次は九番の古木。ここは確実に抑えて次へとつなげたい。

古木「(ツーアウトか。こんなチャンスなんてめったにないだろう。おそらく次は投手を交代してくるだろう。俺がここで叩かないともうチャンスはねえ!)」

 シューーー ブン! バシン!

 ストライクワン!

府中「良い球だ!」

 勢いのあるストレートが内角に決まった。気合があればここまで良い球が投げられる。高校野球は本当に怖いところだ。

 シュゴオオオ バシーン!

 ボールワン!

芦毛「(まだだ。まだ投げられる!)」

 芦毛先輩はセカンドランナーとファーストランナーを確認した後セットポジションから足をあげた。

 シュッ

古木「(なんでもいい! 振れ!)」

 ギィイイイン!

卜部「なっ!」

 打球は一二塁間を抜けてライト前へと飛んでいった。ヒットになってしまった! このままでは一点取られてしまう。

府中「沖田!」

海鳳「バックホームだ! お前の肩なら刺せる!」

沖田「っらあああ!!」

「早田止まれ!」

早田「えっ!?」

 ライトから矢のような送球がホームへと飛んでいった。

 バシーーン!

 うおおおおお!!

 威嚇だけでも十分な迫力だった。セカンドランナーはホームに突っ込むのをやめてサードベースで止まった。まだ点はとられていない。しかし次のバッターは一番の山下。ツーアウト満塁、ワンヒットで一点差か同点になってしまう。この状況をどうやって逃げ切るのだろうか。


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