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ドクターK少女  作者: レザレナ
第十二話 いざ、決勝へ! 対 東光大付属越谷高校
402/835

第十二話 第四十一部 執念の

真菜「かなり疲れているみたいね。」

佐奈「投手の準備必要かな…?」

日下部「館川、しっかり肩作っておけ。芦毛が疲れてきてたらいくぞ。」

館川「はい!」

日下部「友亀、お前もキャッチングの感触をしっかり整えておけ。この回とは言えないが、途中で交代を頼むかもしれないからな。」

友亀「わかりました!」

 友亀と館川がベンチから出てもう一度肩を作り始めた。館川先輩は疲れているのだろうか。私にはそうにはみえない。相手の負けられない気持ちが押してきているように見える。でももし本当に疲れているようだったら…。まずいかもしれない。

 シューーー バシン! ボールワン!

府中「落ち着いて! 大丈夫だ!」

芦毛「(くそ…あちぃ。腕が思い通りに振れねえ!)」

 シューーー バシン! ボールツー!

 シューーートッ バスン ボールスリー!

青野「よし! 見えてる見えてる!」

梅岡「ピッチャー自滅するぞ!」

 シュゴオオオ バシン! ストライクワン!

府中「(勢いは落ちてないけどコントロールがな…。このまま引っ張っていくのは厳しいかもしれねえ。)」

芦毛「(ここで抑えなければ…せっかくもらった点が台無しになるのは!)」

 シュゴオオオ バシン! ボールファア!

萩「しゃあ!!」

富坂「おけ! これで一二塁!」

 ファーボールになってしまった。かなり難しいところに直面してしまった。コントロールは今から直せるようなそんなものじゃない。後続はどうやって抑えていくのだろうか。

木村「しゃあ!」

青野「木村!! 続け!」

府中「芦毛、ここは打たせてとろう。このまま相手の勢いに乗せてしまったらダメだ。」

芦毛「だからこそ三振をとるんじゃないのか? 打たせてとるならまた良い当たりが飛んでいくだけだ。」

府中「俺を信じろ。」

 府中先輩は何か芦毛先輩に強く言ってから戻っていった。なにを言ったのだろうか。芦毛先輩がセットポジションでランナーを見る。そして足を上げる。

 シュゴオオオ

木村「(たたけ!)」

 ギィイン!

府中「サード!」

 当たりはサードへの小フライ。これでは相手ランナーも進めることは出来ない。ゆっくりと新天が構える。

 パシン アウトー!

古木「あー! 惜しいよ! 当たってる当たってる!」

山下「青野! 次はお前が決めろ!!」

青野「まかせておけ!」

 アウトにはなったけれども相手のムードは落ちていない。むしろどんどんあがっていく。これが甲子園を目指す人たちの執念なのか。けれどもその気持ちなら私たちだって負けてない。

新天「しゃあ! もういっちょこい!」

海鳳「センターこいやー!」

卜部「ばっちこい!!」

 応援に負けないほど私たちも声を出している。この場の野球している人たちみんなが楽しんでいる。なんて楽しい試合なんだろう!


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