第十二話 第三十九部 打者一巡するも
早田「大丈夫だ、落ち着いていこう。」
萩「でも…俺打たれたぜ。こんな打線どうやって抑えればいいんだよ。」
富坂「自信持って行け。まだ負けたと決まったわけじゃないんだ。」
梅岡「ああ。逆転してみせるからさ。」
山下「最後まで投げてみ。お前が元気ないと俺たちまで元気なくなるぜ。」
古木「よっしゃ! 次の回絶対に逆転してやるからよ!」
先輩たちが萩の背中をポンポンたたきながら自分の守備位置へと戻っていった。キャッチャーも何か言ってから戻っていった。そしてランナー一二塁、バッターは芦毛先輩の出番になった。
芦毛「(ここはもう一点とっておきたいな。よし、何とかして点取ってやる。)」
芦毛先輩が大きく構える。由紀は大きなリード。そして相手投手が足を上げる。
シュッ
早田「(まだ甘い!)」
芦毛「(初球から!)」
ギィイイイン! バシーン!
富坂「ふぃー!」
ファーストにものすごいライナーで飛んでいった。しかし構えたところにすっぽりと入ってしまった。また運の悪いことにアウトになってしまった。これでスリーアウトチェンジ、六回の裏の攻撃を終えて二点勝ち越すことができた!




