表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ドクターK少女  作者: レザレナ
第十二話 いざ、決勝へ! 対 東光大付属越谷高校
393/835

第十二話 第三十四部 同点で終わらせたくない!

芦毛「よっしゃ、よっしゃ!」

 芦毛先輩と栗山先輩がホームベースを踏んだ後に府中先輩が戻ってくるのを待っていた。府中先輩はホームベースを踏むと両手を突き上げて大きな声で叫んだ。目には涙が見えていた。芦毛先輩と栗山先輩はハイタッチを要求していた。

栗山「ナイスバッティングです!」

府中「ありがとう。」

芦毛「本当にすげえや。府中、お前はすげぇよ。」

「府中! 府中!」

 スタンドから府中コールが巻き起こっている。これで4対4、同点にまで追いついた。これで振り出しにもどっていく。今は六回、この流れのまま勝ち越しまでしていきたい!!

海鳳「よっしゃ、俺たちも意地見せてやろうぜ。」

池之宮「当たり前だ。」

新天「俺だってやってみせる。」

 ワンアウトのまま三番の海鳳がバッターボックスに入る。一点とれば勝ち越し、でも相手だって必死に戦ってくるはず。負けられないのはどちらも同じだ。

海鳳「恵美先輩見ていてください!! めっちゃ綺麗なヒット打ちますから!!」

恵美「うっさい! 試合に集中しろ!!」

千恵美「いいねぇいいねぇ。」

 二人のやり取りが面白おかしく繰り広げられている。海鳳にとってみればこれも一種のリラックス法なのだろうか。しかし言われている恵美先輩にとってみれば迷惑なのではないだろうか。

萩「なんで打たれたんだ? 最高のコースだったじゃねえか。」

 シュゴオオオオ

早田「(甘い! 打たれる!)」

 ギィイイイン

海鳳「っしゃあ!」

 打球は一二塁間を抜けてライト前ヒットになった。スタンドの応援と歓声はどんどんと大きくなっていく。

レナ「完全に流れがもっていかれたね。」

可奈「そうともいえないよ。」

真菜「守っている三年生は気持ち的に負けていないな。」

佐奈「あとは投手がいつ気づくかだね。」

 次は四番の池之宮、長打力のある池之宮なら一発逆転が狙えるかもしれない。最高の場面だからこそ狙えるはず!

深沢「さっきの打席で感覚はつかんだか?」

新天「はい。次は絶対に打てます。」

 コツン

萩「うそん!」

新天「池之宮がバント!?」

 まさかの池之宮がバント、まさかの展開に球場内がざわつく。ボールを処理したピッチャーはすぐさまファーストに投げた。

 バシン アウト!!

「池之宮がバントだと…?」

「次は新天だろ? 確実に一点を取りに来たって言えばいいのか?」

池之宮「新天、思いっきりぶつけてこい。」

新天「わかった。お前のバントは無駄にしないぜ。」

 池之宮と新天がハイタッチして新天がバッターボックスへと歩いていった。ここが大きな山場だ。もしヒットを打てば次は由紀にも回ってくる。一点、必ず取りにいきたい!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ