表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ドクターK少女  作者: レザレナ
第十二話 いざ、決勝へ! 対 東光大付属越谷高校
382/835

第十二話 第二十五部 執念のこめられた

府中「仕方ない。こっから抑えていくぞ!」

芦毛「府中、絶対に俺はこれ以上点をとられないようにする。だから…俺はもう首を振らない。」

府中「…ああ。任せろ。」

 府中先輩は気合を入れてキャッチャーボックスに入った。芦毛先輩も府中先輩の顔を見ている。いったい何を考えているのだろうか。

青野「(どうなっているかしらねえが、波にのって点を取ってやる!)」

 プレイがかかって五回表の守備が始まった。芦毛先輩は足を上げて腕を振った。

 シュゴオオオオオ

青野「!?」

 バシーーーン! ストライクワン!

府中「(なんだこいつは、いままで感じたこと無い感触だ。)」

海鳳「(覚醒したな。)」

 な、なんだ? いきなりストレートの勢いが増した。速さではない、球威でもない。何かさっきとはまったく違うボールになっていた。執念がこめられた…そんな全力投球だ。

 シュゴオオオ ブン バシーーン! ストライクツー!

青野「(くそ、何が起こっているんだ。何がなんだかわからねえ!)」

 シュゴオオオオオ ブン ズバーーーン! ストライクバッターアウト!

芦毛「っらああ!」

府中「おけ! ワンアウト!!!」

 あっというまにワンアウト。芦毛先輩がほえた。そして周りの守備陣がそれに答えるように声を出している。これがもし敵だったら…恐ろしいことになっているだろう。

由紀「(いいねえ。ものすごくビリビリくる。)」

 シュゴオオオ ブン バシーーン!

 ストライクワン!

古木「(確かにこいつはすげえ。でもストレートばかりなら打てるはず!)」

 シュゴオオオ ギィン ガシャン ファールボール!!

府中「(ファールになった。)」

古木「(なんだこの重さは!?)」

富坂「バット当たってるぞ! いけるいける!!」

 芦毛先輩は相手打者のことはまったく考えず、ただ府中先輩の出すリードにしたがって投げている。そしてこの気合、怖いものなんて何も無い!

 シューーー

古木「(もらった!)」

 グググッ ブン バシーン!

 ストライクバッターアウト!!

古木「す、スクリュー…。」

府中「ナイスピッチャー!!(これまでにない最高のスクリューだ。)」

 芦毛先輩の投球が開花したのだろうか、まさにバッタバッタと打者を切り落としていく。そしてあのスクリュー、簡単に打てる球じゃない!

由紀「(あのスクリュー、打ってみたいな。)」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ