第十二話 第十九部 強引なバッティング
シュゴオーーー バシーン!
ボールスリー
芦毛「ちっ。」
さっきの当たりを見てだろうか、リズムを崩してワンストライクスリーボールになってしまった。何かプレッシャーでも感じているのだろうか。いや、芦毛先輩の顔色は変わっていない。いたって集中した顔だ。なら…やはりコントロールの問題は改善されてないというのだろうか。
シュルルルル ブンバシン! ストライクツー!
あいかわらずスクリューのコントロールはかなり良い。でも多投は禁物、球筋を読まれてしまう。
シュルルル ギィン!
卜部「あいよ!」
バシン アウトー!
セカンドゴロでツーアウトにしとめた。でもこの調子なら問題はなさそうかも知れない。しかし次は三番の富坂だ。
「ねえ、阿湖音って野球をする女の子ってどう思う?」
阿湖音「ふっ、そんなもの誰が何をやろうといいじゃない。この僕だって男物の服を着ているのだから。自由があるからこそこの国は美しい。」
「それは厨二病だからでしょ。」
ギィン ファールボール!
富坂「(レフトはダメだ、確実に取られる。しかし球がそっちに行くようにのサインばかりきてやがる。無理やりにでもセンターにもっていくしかない。球がどこにくるかがわかればいけることだ!)」
府中「(こいつなら確実にレフトに打ってくる。羽葉の守備範囲はかなり大きいからこれをうまく利用すれば!)」
シュルルルル
富坂「(いけ、センターに向けてなら!)」
ギィイイイン!
海鳳「おっと、強引!」
ボールは綺麗に芦毛先輩の頭上を越えてセンター前のヒットになった。かなり強引に持っていったように見える。もしかするとボールがあらかじめどこに来るかを予測したのだろうか。
三由「芦毛先輩、水分大丈夫かな。汗がすごい。」




