第十二話 第三部 いよいよ…!
萩 清和「決勝っすね。いよいよ松江学園と対決できるのか。うっひょー、楽しみだぜ。」
早田 泰斗「まあ早まるなって。あと一時間もすれば試合が始まるんだからよ。」
近沢 秀喜「そうだ。今まで培ってきた練習をフルに発揮して松江学園を倒そう!」
富坂 庄司「よし、準備はできたか? グラウンドいくぞ!」
皆「しゃあああ!!」
「がんばれ!!」
「優勝たのむぞ!!!」
球場に入ると大きな声援がベンチから聞こえてきた。こんなにたくさんの人が見に来てくれるなんて…。部活でいない人たち以外は全員来ているのだろうか。OBの人らしきのも多数いる。なんかいつもとは全く違う雰囲気がする。
由紀「多いねぇ。ソフトボールのときとは全く違う雰囲気もあるね。」
亜弓「ソフトのときは人そんなにいなかったの?」
由紀「いたけど雰囲気が違うね。見に来てくれる人たちが全く違うのもそうだし。」
そういって私と由紀はキャッチボールを始めた。昨日の疲れといっても全然投げれるほどの体力は残っている。でも今日は芦毛先輩と府中先輩のバッテリーだからあまり心配は無い。あの二人の先輩バッテリーなら…!
日下部「集合!!」
監督の一声で私たちは集まった。みんなの目つきはもうすでに戦闘体制に入っている。いよいよ始まるのか…。
日下部「よくここまで来たな。……あとはお前たちに任せるだけだ。思いっきり野球を楽しめ!!」
皆「はい!!」
私たちは大きな声で返事をして声を掛け合った。そして…いよいよ始まる!!




