第十一話 第四十三部 千羽鶴
私は勢い良く立ち上がってベンチから出て整列した。由紀はダッシュでこっちによってきてハイタッチを要求していた。私は左手でパチンと叩いてよろこんだ。
由紀「いぇい!!」
亜弓「やったね、決勝戦進出だよ!」
私は喜びながら整列した。やはり私たちのチームは笑顔になって、相手のチームには涙が見えている。でもこれが勝負の世界。
審判「礼!」
私たちは挨拶をして整列した。校歌が流れ始めて歌いだす。…勝てばまたこの校歌が歌える。あとは勝ち続けて優勝するだけ!
府中「よっしゃ、挨拶いくぞ!」
皆「しゃぁあああ!!」
声をあげて私たちはスタンドに向かって走っていった。おおきな拍手と声援に迎えられた。私は嬉しさのあまり涙がうっすらとでてきた。いや、本当に泣くのは優勝したときにとっておかないと。
府中「ありがとうございました!」
「よくやった!! 決勝頑張れよ!!」
「日高も良く投げた!! ナイスピッチング!!」
私の応援もあった。私は本当に野球をやっていてよかったと思えた。早く明日になって優勝したい!
倉持「……すまない、俺たちが打てなかったから…甲子園行きたかったなぁ…。」
真田「いや、俺の力不足が原因だ…。俺こそ…もうすこし投げきれていたら…。」
理嗚「それをいうなら…俺のリード力だって…。」
真田「お前は悪くない。来年、お前が甲子園にいくための原動力になってくれ。」
理嗚「わかりました……真田さん…。プロで待っていてください…!!」
真田「ああ…ありがとう。」
海鳳「明日だな、決勝。」
池之宮「相手は東光大付属越谷高校だったよな。」
私たちは明日の試合に向けてのお話しをしていた。でも皆楽しそうにお話してリラックスしている。私も今日の試合、しっかり投げきれたからリラックスしなきゃ。
倉持「松江学園さん。」
そういって相手チームから三人選手が近づいてきた。キャプテンらしき人は千羽鶴を両手にもってやってきた。
倉持「必ず甲子園にでて優勝してくださいね。」
府中「ありがとうございます。」
真田「府中さん、プロの舞台で会えるといいですね。」
府中「プロか。そうだな、そのときはぜひキャッチャーとして受けたいものですね。」
真田「それと…日高っていう投手いるか?」
府中「はい。日高!」
私の名前が呼ばれた。何で呼ばれたかわからず、おどおどしてしまった。
由紀「挨拶だよ。」
そういって後ろから由紀がポンと押してくれた。私は相手チームの投手のところに移動した。
真田「一打席目はすまないな。俺の力不足で。」
亜弓「い、いえいえ。怪我がなかったのが一番ですから。」
真田「そうか…。いい球投げるな。甲子園の舞台でもその投球見せてくれよ。」
亜弓「はい!!」
私は大きな声で挨拶してお辞儀をした。…あんなすごい人からも応援してもらえるなんて…。よし、その期待に答えるように頑張らないと!
亜弓、8回2被安打1失点 21奪三振で勝利投手!!




