第十一話 第三十三部 本当のピッチングは
バッターは一番の野宮が入ってきた。そして三順目。でも…今の私なら何順目だろうとも抑えられる気がする。いや、絶対抑えられる!!
シュゴオオオオオ ズバーーン!
ストライクワン!!
府中「ナイスボール! (すげぇな。なんでこんなに思いっきり投げていて体力が減らないんだ。二回戦のときはこのときからやばいと感じるときがあったが…。)」
野宮「(なんだよ、後半になって疲れてくるってのは嘘だったのかよ。)」
シュゴオオオオ ズドーーン! ボールワン!
さすがにここまで高いストレートは振ってこない。でも…低めならまだ!
シュゴオオオオオ ブン! ズドーーーン!
ストライクツー!
真田「次、絶対に俺が打ってみせる。」
シューーーーー ズバーーン!
ストライクバッターアウト!
亜弓「しゃああ!!」
由紀「ナイス亜弓!!」
私は腕を上げてガッツポーズをとった。それと同時に味方ベンチから大きな声援が聞こえてきた。私のピッチングがチームに貢献している。それがなによりも嬉しかった。そして…自分も嬉しかった。
芦毛「ナイスピッチング。」
亜弓「ありがとうです。」
日下部「いいピッチングだぞ。最後まで頼むぞ。」
亜弓「はいっ!」
そうして私は水分補給をしてベンチに座った。六回も最後まで投げきれた。これは大きな収穫だ。願わくば次の回も…いや、最後まで投げきるだけの体力があるかが気になる!
卜部「俺も打ってやらないとな。」
そして卜部先輩がバッターボックスに入った。この回からは一番からの好打順だ。この回に一点が取れれば本当に楽になる。頑張ってください!
真田「らぁあ!」
シュゴオオオオオ!ズドーーン!
ストライクワン!
卜部「(一年前の姿に戻ったみたいだな。)」
え、何あの気合の入った投球は。いままでみたことないような様子だった。さっきまで表情をなるべく出さないように投げるポーカーフェイスタイプだったのに…。
海鳳「なんだよありゃあ。」
由紀「さっきまでと雰囲気が全く違うね。」
府中「アレが元々の真田ってことだ。」
えっ?




