第十一話 第三十二部 打たれるものか
六回の表、バッターは八番の谷川から。私の体力の問題はこの六回からが課題。でも…いまなら疲れている気はしない。攻めて攻めて攻めまくる!!
シュゴオオオオオ バシーーン!!
ストライクワン!!
谷川「(くそ、何か攻略法とかないのかよ。)」
相手バッターはまだ戸惑っている。それなら今のうちにストレートでドンドン押してみる!!
シュゴオオオオオ ブン! バシーーン!
ストライクツー!
友亀「(うぉい、高すぎなのに振った。)」
谷川「(やっちまった。)」
あの高い球を振ってくれた。でも…それだけ球も伸びているということ。それならもう一度ストレートを…今度は低めに!
シュゴオオオオ! バシーーン!
ストライクバッターアウト!
谷川「(入るのかよ!!)」
友亀「おけー! ナイスボール!」
池之宮「いいぞピッチャー!」
よし、これで十五奪三振。信じられない三振の数を取っている。でも…これが出来なきゃ押さえられない!
次は、九番の東山。ここが終わると三順目に入る。けれども入ったところで何も変わらない。ただ、ストレートで押し切ればよいこと!
シュゴオオオオオ ブン!スバーーン!
ストライクワン!!
真田「なんであんなに高い球を振るんだ?」
但馬「あいつの球は信じられないほど伸びるんです。あんなストレートを投げれるのはプロでもそういないです。」
真田「くそ、なんで打てないんだ俺は…。」
但馬「大丈夫です。俺たちなら絶対に勝てます。」
シュゴオオオオオオ ブン ズドーーン!
ストライクバッターアウト!!
亜弓「よしっ!!」
これでツーアウト。十六奪三振。そして三順目に入る。そうだとしても絶対に私の球は打たれない。いや、打たせさせない!!
ウグイス嬢「一番、センター、野宮くん。」
由紀「(すごい、いままでの亜弓からは感じられないようなすごい気迫。そして相当なトレーニングから生み出された体力。本物ね。)」




