第十一話 第一部 準決勝に向けて
7月26日 10時半 さいたま市営大宮球場にて
由紀「亜弓!」
亜弓「由紀、体はしっかり動くよ。」
いよいよ今日準決勝、先発する試合。相手は和光大学付属和光高校、強敵になりそう。私以外の人たちも抜かりないストレッチと準備をしている。私もしっかり体を温めておかなければ。
真希「やほー。」
瞳「亜弓、頑張ってね。」
マネージャーの人たちもやって来た。
千恵美「最後まで力を出し切ってね。」
恵美「良い試合になるといいわ。」
美琴「ふぁーいと!」
その中で、三由先輩だけが近づいてきた。
三由「うん、体調管理は大丈夫みたいだね。天候もグラウンドコンディションも良し、全力出し切れるよ。」
亜弓「ありがとうです。精一杯頑張ります。」
「日高!! ガンバレーー!」
同じクラスの人たちもやってきた。今日からは学校の皆が応援することになっている。緊張するけれども…良いところを見せたいし、甲子園にも行きたい。そのために勝ってみせる!
綾「頑張ってね。精一杯応援するよ。」
優衣「私たちもついているからね。」
香澄「ファーイト!」
久美「亜弓、何事も落ち着いていこうね。」
亜弓「はい、頑張ります。」
美和「大丈夫、私たちは勝ってくれるって信じてるから。」
そして後ろから萌がやって来た。
萌「いい? 絶対に勝ちなさい!」
亜弓「わかってる。」
萌「……頑張って。」
亜弓「ありがとう。」
皆から精一杯の応援を貰った。
日下部「よし、球場入るぞ!」
皆「はいっ!」
いよいよ…。あのマウンドで投げる。気合入れていこう。
和光大学付属和光高校 試合前ベンチ裏
真田 太一「………。」
シャカシャカシャカ
倉持「試合前の精神統一かぁ…。毎試合やるけどこれがあいつの集中力になっているんだろうな。」
但馬 理嗚「先輩プロからも注目されてますからね。俺もしっかり球受けないと。」
倉持「お前よく二年生でアイツの球受けられるよ。けっこう自己中だし。」
理嗚「でも倉持先輩、ピッチャーはお山の大将じゃなきゃいけませんし。あの落ち着いたところもあるだけ十分良いと思います。」
倉持「まあそうだな…。太一。」
真田「時間か…キャプテン、理嗚、行くぞ。」
倉持「ああ。」
理嗚「よっしゃ!」




