第十話 第十六部 調子悪いかとおもいきや
試合はかなりハイペースで進み、もう九回の裏になった。そしてマウンドには海鳳が上がっている。私は館川と一緒に軽いキャッチボールをしていた。そんな出番なんてあるのだろうか…。キャッチャーは友亀に変わって府中先輩はライトへ。ライトの中山先輩が交代で沖田がセンターに。芦毛先輩がベンチに下がっていた。
シューーー バシン! ボールファ!
館川「あれ? アイツってファーボール出すようなやつだっけ?」
亜弓「そんなことないはず…。」
海鳳「あるぇ?」
海鳳がなんか調子が悪そう? 打撃はあんなによかったのに、投手になると乱調になるのか?
シューーー
市井「良しきた!」
キィイイイイイン!
館川「やべえぞ!」
亜弓「なんで!?」
どんどん打たれている。このままではまずいってランナーがホームに戻ってきてる。いくらなんでも展開速いって!
ズザザザ バシン!
セーーフ!
今田「よっしゃ!!」
ファーストランナーがホームベースにタッチして一点を返された。これで4対1。ちょっと待って、このままでは非常にまずい。どうしよう。
千恵美「ちょっとちょっと、やばいんじゃないの!?」
恵美「あ~あ。」
千恵美「あ~あじゃないでしょ! 恵美が応援すればきっと立ち直るって!」
瞳「そ、そうです!」
真希「あなたしか頼れる人がいないんです!」
恵美「なによもう…。」
友亀「どうした。」
海鳳「いや、なんでもない。やべぇやべぇ…。」
友亀「(やばい、完全に自分を見失ってる。)」
恵美「海鳳! 打たれたら覚悟しなさいよ!」
海鳳「あ、恵美先輩! 見ていてください!」
友亀「これはヤバイな。」
バシーーーン! ストライクバッターアウト!!
友亀「えっ。」
亜弓・館川「えーーー。」




