第十話 第八部 ものすごい応援&三由
バシーン!
卜部「なかなか早いな。」
府中「あわてずにな。落ち着いていこうぜ。」
卜部「ああ、わかってる。」
卜部先輩はゆっくりとバッターボックスに入っていった。日に日に風格が良くなってくるというか…。たよりになれる選手になってくる。経験はなんともすばらしいものである。私も早く試合に出たい…!
プレイボール!
試合が始まると同時に応援が一気に始まった。
綾「みんなーいくよ!」
優衣「私たちも!」
香澄・久美「もちろん!」
フレーフレー! ま! つ! え!
美和「ついてきてね、萌ちゃん。」
萌「それはこっちのセリフです、先輩。」
プープープープププー
瞳「うてー! うてー!」
真希「瞳ちゃん、すごい声。」
千恵美「あつー。」
恵美「本当、暑いわね…。」
美琴「こら、だらしないわよ。」
亜弓「ものすごい応援だね。」
由紀「あれだけの声援があれば本当に力になるよね!」
三由「うへへ…、汗だくだくの女の子と男の子…ぐへへへへ。」
芦毛「お前、やっぱり変態だったんだな。」
コツン
亜弓「そんなこと言っている間にもうバントしちゃいましたよ!」
サードへの絶妙なバントここでも先頭出れるか?
奈良橋「まかせろ!」
サードがつっこんできた。ボールを素手で掴むとそのままファーストに送球した。肩が強い!
シューー バシン!
タイミング的にはかなりきわどい、どっちだ?
審判「セーフ!!!」
卜部「しゃああ!」
卜部先輩が出た! 先頭が出れた。大きなチャンスだ、攻めていきたい!
府中「蒔苗!」
三由「はい!?」
突然府中先輩が三由先輩のことを呼んだ。え? なんだろう。
府中「しっかり見て置け。俺が先取点とって見せる。」
三由「ほぇえ!?」
かっこいいセリフを言い残してキャプテンがバッターボックスに向かっていった。え? 何なんだろう。もちろんながら三由先輩も驚きを隠せないというか、てんぱっている。もしかして…府中先輩は…。




