第十話 第六部 久々のブルペン。
今日はいつもの練習ではなく、皆と同じメニューをこなすことになった。明日は芦毛先輩の先発、そしてベスト4を決める準々決勝。それに勝てば私の先発する準決勝。私は重要な試合で先発するのか…。大丈夫かな…。
友亀「日高! ブルペン入るぞ!」
亜弓「えっ!?」
ブルペン? やっと投げれる、やった!
亜弓「是非投げさせてください!」
友亀「お、おう! 特訓の成果みせてくれよ。」
亜弓「はいっ!」
私は走ってブルペンに向かった。やっと投げれると考えるととても嬉しいことだ。特訓の成果、見せてみせる!
由紀「亜弓! 頑張って!」
亜弓「ありがとう!」
私は由紀の後押しもあり、良いモチベーションでブルペンに入ることができた。ブルペンに入ると館川と芦毛先輩が投げていた。
芦毛「おお、日高。来たか。」
館川「おおう! 思い切ったピッチング見せてくれよ!」
皆から期待されている。期待されるような投球ができるだろうか…。
バシン! バシン!
何十球か投げると友亀がゆっくりと座った。バンバンとミットを手で鳴らすとしっかりと構える。
友亀「さぁ、ここだ!」
私はそのミットを見ると腕を振り上げた。ブルペンの人が私を見る。私はゆっくりと足をあげてあのミットにめがけてグローブを突き出し、腕を振り下ろした。
亜弓「っし!」
シュゴーーーー バシューーーン!!
友亀「ぉおぅ!!! すげぇ! ナイスボール!」
館川「前よりすげぇぞ。」
芦毛「さすが…というべきかな?」
府中「なんだあの球は…すげぇ。」
いつもよりすごい球が投げられた。やった、練習の成果が出た! ありがとう! このままの調子で準決勝…勝ってみせる!!




