表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ドクターK少女  作者: レザレナ
第九話 伝説のベスト16!館川の意地と富士見高校。
260/835

第九話 第二十二部 完全試合達成後

友亀「よっしゃあああああ!」

由紀「やった! 快挙だよ!」

深沢「やりましたね!」

日下部「一つ壁を越えたな。」

 すばらしかった。ここまで投球数78球。ピンチの場面もあったけど、すべて押さえきった。私は目の前で快挙達成を見ることができた。それは参考記録であったとしてもすばらしいことなのだ。

 タッタッタッタ…

 相手の四番打者が一塁にかけようとしていたバッターの呆然と立っているところに近寄った。

富田「戻るぞ…。」

浜本「先輩…すみません…俺っ。」

富田「泣くな…お前は来年があるんだ。ここで泣いている場合じゃないぞ。秋だってあるんだ。…俺たちの果たせなかった夢…かなえて見せてくれ。」

浜本「……はいっ。」

 二人の選手が駆け足で整列しに移動している。その目には涙が浮かんでいた。勝者と敗者。………なんども考えてしまう私は感傷的なのだろうか。

審判「礼!」

皆「したぁああああ!!」

 球場から大きな拍手が聞こえてくる。おそらく館川の快挙達成に対する拍手が多くだろう。しかし相手のベンチからも大きな拍手が聞こえてくる。

成見「館川…だっけな。」

館川「俺か?」

成見「また投げ合おうぜ。」

館川「ああ、待ってるぜ。」

 館川と成見があつい握手を交わしている。二人ともとてもうれしそうな目をしていた。片方は本当の嬉しさ、もう片方は本当のくやしさがあった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ