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ドクターK少女  作者: レザレナ
第九話 伝説のベスト16!館川の意地と富士見高校。
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第九話 第十九部 厳しい勝負

萌「皆大記録だ大記録だ、と言ってるけどそんなにすごいことなんですか?」

美和「そうねぇ。そう簡単に出来ることではないわね。もし出来たらプロから一気に注目が集まるからね。」

萌「たった一回でねぇ。」

綾「フレー! フレー! 館川!」

 スタンドから快挙達成を願った応援が聞こえてくる。相手のチームからは必死に一本ヒットを打ってくれという応援が聞こえる。達成されるなら、快挙と屈辱が共に出てくる。これが勝負の世界というものだ。

友亀「(後二人…。)」

谷村「(そう簡単にさせてたまるかよ。)」

 ワンアウト。バッターは谷村。前の打席ではセンターフライに打ち取っている。注意して投げてね。

 シュルルルル バシン!

 ボールワン!

 スライダーが外に外れた。バッターはボールの目にあっているようだ。これは厳しい戦いになりそうかもしれない。

 シューーー キン ガシャン!

 ファールボール!

 ストライクゾーンに入ったストレートを後ろにカットした。タイミングもしっかり合っている。

友亀「(厳しいところいくか?)」

館川「(そうだな。)」

 館川が足をあげて横から投げる。

 ググググッ バスン

 ボールツー!

谷村「(よし…よし!)」

吉村「バッター見えてるよ!!」

中本「いいぞいいぞ!」

 あのパームボールを見た。よほど目に慣れているということなのだろうか。

 シューーーバシン!

 ボールスリ!!!

敵スタンド「しゃああ!! ボールスリー! ボールスリー!」

友亀「大丈夫だ! 館川なら問題ない!」

館川「(いいんだ、まだノーヒットノーランがあると考えれば気持ちが楽になる。あとは構えたところになげるだけだ。)」

谷村「(落ち着け、相手はストライクを取りにくるはず。そこを狙えば。)」

友亀「(さて…ここまで来たか…おそらくストレートを待つだろうか…。いや、狙うならここはパームボールで勝負だ。)」

 友亀がサインを出して構える。館川はゆっくり足をあげ、サイドから臨場感溢れるフォームで投げる。

 シュッ! グググググッ

谷村「なっ!」

 バシン!

 ストライクツー!!!

友亀「よし! いいぞ!」

谷村「(ここでパームボール!?)」

富田「なんて強心臓の持ち主なんだ。」

真希「ひやひやさせるねぇ。」

瞳「私はこの雰囲気好きだよ。なんども柔道とかで経験してるからね。」

恵美・千恵美「私はごめんだね。」

美琴「あ、被った。」

恵美「同じこといわないでよ!」

千恵美「そっちこそ!」


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