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ドクターK少女  作者: レザレナ
第九話 伝説のベスト16!館川の意地と富士見高校。
255/835

第九話 第十七部 ただただ、唖然。

 またいった。しかもさっきよりものすごい打球だ。弾丸ライナーなのに異常な飛距離だ。相手投手、味方スタンドも敵スタンドもこの打球にはあきれ返っていた。あれは人間ではない。そう思いたいぐらいの当たりだった。

 静まり返った球場を池之宮は悠然とゆっくりまわっている。この雰囲気はいままで感じたことがない。そのまま池之宮はゆっくりとホームを踏んだ。それと同時に相手の投手が力尽きたかのように膝をついた。

池之宮「ただいま。」

 俺たちは何も言わずに手を出した。パチンパチンと叩く音だけが聞こえてくる。池之宮って本当にすごい人だ。プロに入ってもきっと名を残せる選手になっているだろう。そんな選手が一緒のチームにいるなんて…なんと嬉しいことなのだろうか。でも未来なんてどうなるかわからない。果たしてこのままホームランを打ち続けていくのだろうか。あるいは…。

 五番の新天はショートゴロでアウト、そしてツーアウトランナー無し、六番中山先輩のところに代打が告げられた。

ウグイス嬢「六番の中山君に代わりまして、バッター、羽葉由紀。背番号、18。」

スタンド「羽葉だ! 羽葉ああああああ!!」

 由紀の名前が呼ばれた。由紀はくるくるとバットを回しながら右バッターボックスに入った。

亜弓「由紀! 頑張って!」

 私は前の試合のことを思い出して声をかけた。由紀はそれに答えるようにバットでフリフリと振った。そして初球。

 シュッ

由紀「よっと。」

 キィイン!

友亀「よし、抜ける!」

 由紀の放った打球はピッチャーの足元を抜け、セカンドとショートの間を抜けていった。センター前ヒットだ!

由紀「いぇーい!」

 由紀はガッツポーズを取った。それにあわせて私もガッツポーズを返した。


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